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「おや、影山くん。
もう授業が始まりますが、どうしてここに?」
武田先生の視線を受けて、影山くんの肩が跳ねる。
「学年末テストも近いのに、余裕そうですねぇ」
「いえ、その、」
影山くんは居心地悪そうに口ごもりながら、
「今からシブキサンを送るつもりなんです」
言い切った。
武田先生はニッコリと微笑んで、
「君がそうする必要がどこにあるのでしょうか?」
「ど、どうしても心配でっ」
食い下がる影山くん。
「紫吹さんはどうなんですか?」
と、矛先が私に。
『えっ……別に、何でも』
「先生!テストで赤点は取りません!お願いします!」
言い終わらないうちに、影山くんが90度のお辞儀を披露した。
武田先生は仕方がないですね、と言うふうに肩をすくめて、
「じゃあ、校門まで。すぐに帰ってきて授業に出ること」
いいですね?と、確認する武田先生に影山くんは何度も頷いた。
……必死だなぁ。
では、と武田先生は授業に向かい、影山くんは入れ違いに私の前に。
『そんなに心配?』
「はい。俺と別れたあとに襲われないかも心配っす」
『影山くんにしか通用しないと思うけどね、私のフェロモン』
と、影山くんが静かに。
不思議に思って、見上げれば、
「それ……いいっすね。俺だけって」
嬉しそうな顔が。
変なスイッチを押してしまったようです。
『あーやっぱ今のナシ。記憶から消して』
「無理です。俺、記憶力」
『いいんでしょ!知ってた!』
「ってわけなんで。
行きましょう」
バッサリ切り捨てて、影山くんは私の手を引いた。
少し、ダルいのがマシになる。
影山くんが近づけば、近づくほど。
触れあえば、触れあうほど。
繋がれた手に、少し力を込めた。
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いあ(プロフ) - ( ´ ▽ ` )ﾉさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたようで、何よりです^_^楽しみに待っていて下さいね! (2020年4月15日 7時) (
レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
( ´ ▽ ` )ﾉ(プロフ) - 完結おめでとう御座います！最後までキュンキュン楽しかったので終わってしまって少し寂しいです、、(;_;) 続編、是非書いてください！楽しみにしています(^^) (2020年4月15日 2時) (レス) id: 6e1c4f7906 (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - 萌川。さん» ありがとうございます!本当に嬉しいです。分かりました(笑)続編も前向きに検討しますね!! (2020年4月14日 19時) (レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
萌川。(プロフ) - 完結おめでとうございます！この世に素晴らしいお話を産み落としてくださり本当にありがとうございます。とても美しくて尊い物語と出逢うことができて私は本当に幸せ者だと思います。作者様が楽しんで描けそうであれば、2人のその後の時間を是非とも覗かせて欲しいです (2020年4月14日 13時) (レス) id: 80fbd1d73c (このIDを非表示/違反報告)
いあ(プロフ) - あこさん» ありがとうございます!あこさんのコメントはいつも本当に嬉しくて、とても励みになりました。続編についても、前向きに検討しますね! (2020年4月14日 11時) (レス) id: 8bf363f988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珈琲屋 | 作成日時：2020年3月31日 14時
