第六十二話 ページ14
仁香が言うように、あまり時間は残されていない
これ以上自宅に帰ることができなけば、嫌でも母さんがいなくなったことに気付くだろう
気付かれてしまえば、Aは母さんに捨てられたと思い込んで自分を責めて自暴自棄になる可能性がある
他人格であるボクらが無理やり表に出たら解決するだろうけど…またすぐに母さんのことを思い出してパニックになるを繰り返すことになったらAは母さんとの記憶を消してしまう
Aは、無自覚に嫌な記憶を消して無かったことにしていた…消した記憶はボクら"交代人格"が代わりに覚えているけど正直なところ限界があるから早く母さんの居場所を突き止めないと取り返しのつかないことになる恐れがある
光【天体、お昼ご飯食べに行こうよ。このまま廊下にいても時間が過ぎるだし、早く中庭へ行かないと食べる時間がなくなっちゃう】
考え込んでいると、光が声をかけてくれた
――そうだね、急ごうか
光に急かされたため、中庭へ向かって歩き始めるがまた携帯への着信が入り、途中で立ち止まることを余儀なくされた
――ったく、今度は誰だよ…
着信は仕事用のほうからだった…ということは相手は"あの人"しかいない
天体『…あの、今学校にいるんで急ぎじゃないなら後にして貰えませんか？』
ベルモット《すぐ終わるわ。マンハッタン、バーボンから報告を受けたのだけど…昨夜、正体不明の4人組に追われたそうね？》
天体『…報告が遅れてすみません、コチラも想定外のことが多すぎて情報の整理に手間取っていたんです。後でちゃんと報告するつもりでした』
ベルモット《言い訳は結構よ…まぁ貴方も反省しているようだから許してあげるわ。念のためしばらくの間バーボンと行動を共にすること、いいわね？》
天体『…アナタの言いつけ通りに昨日彼と話しましたよ。それなのにどうして行動を共にする話になるんですか？お断りします』
ベルモット《…バーボンはAの護衛よ。ポアロへ行くのでしょう？帰りは送って貰いなさい、1人で行動してまた狙われたらどうするつもりなの？》
天体『自己防衛くらいできます、そのための"ボクら"ですからね』
そう、もしもの時は柏に入れ替わって逃げるなり反撃するなりすればいいだけだ
天体『それに、今日中には母さんの居場所を突き止めますから護衛なんて必要ありません。余計なことを彼に言わないでください』
ベルモット《…頑固ね、一度決めたら譲らないところが貴方の父親によく似ているわ》
天体『…別に、誰に似ようが関係ありませんから。それじゃあ、切りますよ』
ボクは強引に通話を終わらせて、中庭へ向かった
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夜月 - 分かりました！続きが楽しみです！ (3月12日 23時) (
レス) id: 7f853068c0 (このIDを非表示/違反報告)
クラウ・ソラス(プロフ) - 夜月さん» ご期待にお応えできるか不安ではありますがコナンくんはびびらされても懲りずにしつこい仕様でいこうと思っているので今後の展開をお楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。 (3月12日 19時) (レス) id: 2a39012fd4 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - よかったぁ！またコナンをびびらせてみてください。あんま、しつこすぎると蘭があぶないぞ的な感じで(笑) (3月12日 19時) (レス) id: 7f853068c0 (このIDを非表示/違反報告)
クラウ・ソラス(プロフ) - 夜月さん» コメントしていただきありがとうございます！断る方針で進めています(汗)またコメントしてくださり嬉しいです！引き続き投稿頑張ります！因みに、コナンくんのしつこさに関しては投稿主の独自解釈の影響なので本編の彼よりもキャラ崩壊なのはご了承くださいませ！ (3月12日 18時) (レス) id: 2a39012fd4 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - コナンしつこいですねぇ(笑)断る方針がいいです！キレていいと思います！ (3月12日 17時) (レス) id: 7f853068c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クラウ・ソラス | 作成日時：2024年1月27日 0時
