第二話「安室透/降谷零から見た「彼女」2」 ページ9
『いらっしゃい。いつものでいい?』
16時、女子高生たちが多く訪れる時間帯に
夏音はわざとやってくる
「うん、今日も人多いね」
「いつものとこにいるから」
そういってカウンター奥に座っていった
「こんにちは、安室さん!」
時間差でコナンくんがやってきた
『やぁ、いつも悪いね。助かるよ』
「気にしないで!毎回会うだけだから」
「お姉さん、また事件に巻き込まれちゃった」
『怪我しなかったかい?』
「うん」
『ありがとう、夏音は君と同じくらい事件に巻き込まれるからね…』
『はい、アイスコーヒー。ゆっくりしてって』
今日はコナンくんと会ったのか
彼が夏音ときたということは銀行か
仕事をこなしつつ、夏音のことを考える
『お待たせ、いつもの練乳ミルクティーです』
「ん、ありがと」
「今日も人気だね、透くん。妬けちゃうよ」
たまに、ズルいことを言う
見た目高校生、精神年齢が40過ぎのおばさんなのにこちらが恥ずかしいセリフを気にもしないで…
『っ、そういう事…真顔で言わないでくださいよ////』
「安室透がそこで照れる?なに、風邪引いた?」
「あむぴがそんな顔しちゃダメだよ」
『わかってますほら…ケーキでも食べて大人しく仕事終わるまで待っててください』
「わーい、嬉しい」
…今日の夏音は少しわざとらしい態度だ
…コナンくんに会って機嫌が悪いようだ
夏音は嫌なことがあると態度が分かりやすい
普段はポーカーフェイスをしてるが、ストレスが強くなると態度が隠せなくなる傾向がある
「安室さん?どうされました?」
『今行きます!』
とりあえず仕事こなすか…
安室透と降谷零を知る数少ない人物
俺のセーフティーハウスのようなもので
「彼女」を俺は恋愛対象として見ている
相手は高校生だが、心は大人で
俺の帰りをずっと待ってくれる心の広い女性だと感じる
だが基本的に夏音は他人に対して無関心だ
子供の頃から周りに無関心で、大人しい子だった
第二話「安室透/降谷零から見た「彼女」3」→←第二話「安室透/降谷零から見た「彼女」1」
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時