逃避から始まる転生生活【名探偵コナン】 (ページ50)

今日:30 hit、昨日:68 hit、合計:61,490 hit

第十話「哀ちゃんとお茶会4」ページ50

時間の経過は本当に早くて、気付いたら夕方になっていて

「そろそろ貴方のコガモが迎えに来る頃ね」

『ちょ、コガモってｗ』

すっかり哀ちゃんと盛り上がってしまってお茶会開始から2時間も経っていた

『…哀ちゃん、色々とごめんね…君みたいな子供に愚痴ることになるなんて』

『でも、久し振りに友達と話したような気持ちになれて楽しかったよ』

『ありがとう』

「…いいのよ、私も話し相手が欲しいって思っていたから。また話しましょう」

アドレス交換をしてメル友になった

…連絡先が増えたのは嬉しいな

そしてインターフォンが鳴る

「透くんかな？」

「彼」が来たと思い、哀ちゃんと共に玄関へ向かう

「夏音、迎えに来ましたよ」

予想通り、「彼」が来てくれた

『ねぇ、その恰好だとポアロのバイトが残っているみたいだけど…』

「実は、無理言って梓さんにお店をお願いして外に出てきたんです」

「哀ちゃん、夏音にお礼はできたかい？」

「えぇ、ちゃんとできたわよ。結構お菓子も食べてくれたし」

『ちょ、哀ちゃん！？それ、今言わなくていいじゃんか！』

さり気なくお菓子の過食を暴露した哀ちゃんに私は困惑する

「クスッ…今日は特別に許してあげますよ。ただし、今夜から暫くヘルシーメニューに変更です」

そういい、「彼」は呆れながらもクスッと笑った

あ…これは野菜中心のメニューが勢揃いしそう…

「あら、食事のメニューまで決められてるなんて、贅沢ね」

『ちーがーいまーす！透くんのご飯は絶品だけど徹底管理されるワケじゃないから』

「フフッ、そうね。また話を聞かせてくれたら他の話は内緒にしてあげる」

「ん？他の話とは？」

『透くんには関係ないっての、ほら、ポアロ戻るんでしょ？行くよ！』

『またね、哀ちゃん』

「ええ、またね。夏音さん」

こうして話の内容に疑問を浮かべる「彼」と共に阿笠さんちを出てポアロへ戻った

--------------------

第十話「哀ちゃんとお茶会」はいかがでしたでしょうか？

そしてこの作品を読んで下さり誠にありがとうございます！

今回は夢主と哀ちゃんの話を深堀してみました。

夢主は哀ちゃんもそうですが、コナンたちの正体を知りません。

しかし、同級生のように話せたことを喜んでいます。

これからも哀ちゃんとの絡みを作ろうと思いますのでお気に召していただけたのなら嬉しいです。

さて、話数がちょうど十話で終わったのもあり続編へ行きます！

色恋沙汰に疎い夢主が「彼」からの好意に気付いて、ハッピーエンドへ向かうまでを。

どうか、見守っていただけますと幸いです。