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第九話「愛犬ハロとの出会い2」 ページ46

そして、犬くんとの対面の日となった



インターフォンが鳴り、玄関へ向かう



ドアを開けると真っ白な子犬を抱えた「彼」がいた



「名前はハロだ。仲良くしてやってくれ」



ハロ、と名付けられた犬くんは元気よく鳴いた



『よ、よろしくね…ハロくん』



鳴き声に若干ビビりながらも頭をゆっくり撫でた



「…やっぱりやめとくか?手が震えてるけど…」



「彼」がそう言った途端



「あ、ちょっと…ハロ!?」



ハロくんは私の胸元に飛び込んできた



『おっと…ぁ…フワフワだ…』



思わず受け止めてしまったが、フワフワな毛並みに驚いた



あれ…ちょっと怖くないかも…



もう一度撫でてみると嬉しそうに甘えてきた



「…もう大丈夫みたいだな、手、震えてないみたいだし」




『…うん』



抱きしめていると、とても温かい



この子は、生きているんだな…命の重みも同時に感じる




「ご飯の用意するから、ハロのこと見ててくれ」



『分かった』



「彼」と共に部屋の中へ戻り、私はハロを抱えたままソファに座る



『…温かいね、ハロくん』



そう語りかけるとまた嬉しそうに鳴いた



今度はもう怖くないな



因みに、私が生まれ変わる前チワワに噛まれた



小学生の時だったかな…それ以来、犬が苦手になった



当時住んでいたマンションに大型犬が二匹いて



よくエレベーターで鉢合わせして、怖かったのを覚えている



そして、今も変わらないがよく犬に吠えられるのだ



こちらがビビっているからだとは思うけど、怖いものは怖い



でも、今ハロくんの触れ合って、少しは怖くなくなったのは嬉しかった




『…零くんのこと…よろしくね』ボソッ



私は「彼」に聞こえないようにそっと呟いた



「ん?何か言ったか?」



…地獄耳かよ…せっかく声を抑えて言ったのに



『別に、何も言ってないよ』




―――どうか、君たちが幸せでありますように



「彼」を守ってね、ハロくん





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ここまで御覧頂きありがとうございます。


第九話「愛犬ハロとの出会い」はいかがでしたか?

今までと違って今回は短めにしてみました。

因みに、ハロとの出会いの経緯についてはゼロの日常を参考にしました。

夢主の犬が苦手なのは投稿主の実体験を元にしていまして、今でも犬は苦手です(汗)


今回のお話しが短めとなっているので次回は少し早めに投稿しようと思います。


次は「全部、私のせい」の後日談となりますのでお楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。

第十話「哀ちゃんとお茶会1」→←第九話「愛犬ハロとの出会い1」



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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時

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