第八話「全部、私のせい6」 ページ43
《安室目線》
先に突入させた風見を見ていたが
急に車から飛び降りたコナンくんがボールで犯人からナイフを弾いてくれた瞬間
夏音は、犯人から逃れて駆け出した
しかし、もう一人の犯人が発砲してその弾が「彼女」の右足を掠めてしまい
その衝撃で倒れこんでしまった
それを見た途端、僕は何振りかまわず飛び出していた
『夏音!夏音!!』
「彼女」を抱き上げて呼び掛けるが反応がない
右足に軽いかすり傷があるが、大怪我ではないようだ
僕が来て、気が緩んでしまって気を失ったといったところか…
そして風見は素早く、犯人の車のタイヤをパンクさせて退路を断ち
二人組の犯人を捕らえることに成功した
念のため、救急車を呼んで病院へ運んで貰った
僕は、哀ちゃんに怪我がないかを聞く
『哀ちゃん、大丈夫だったかい?』
「私の怪我は大したことないわ…」
「私は平手打ちをされて目を覚ましたのだけど…お姉さんはその前に起きていたみたい…その後もずっと私を庇ってくれたわ」
――嗚呼、本当に君は自分よりも他を優先するんだな…
「安室さん、ボクたちも病院に向かおうよ…お姉さんこと心配なんでしょう?」
『あ、あぁ…哀ちゃんも車に乗って。病院に行こう』
「彼女」の自己犠牲に心苦しく思いつつ
「彼女」が運ばれた病院へ向かった
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時