第八話「全部、私のせい2」 ページ39
《安室目線》
「安室さん!いますぐ力を貸して!灰原と千崎お姉さんが大変なんだ!!」
ポアロでバイトをしていたら、コナンくんと歩美ちゃんがやってきた
コナンくんの慌てようから最悪の事態を感じた
夏音と哀ちゃんに一体何があったんだ…
他に客がいなかったので、すぐ彼らから話を聞くことに
「ごめんなさい、歩美の…歩美のせいで哀ちゃんとお姉さんが…」
コナンくんの隣で歩美ちゃんが泣いている、とりあえずハンカチを渡した
『落ち着いて、歩美ちゃん。何があったかゆっくり話せるかい?』
奥のソファー席に皆を座らせて、話を聞く
「うん…あのね、歩美と哀ちゃんが一緒に歩いてて、たまたまお姉さんと会ったの」
「それで一緒にポアロに行こうってことになって歩いてたら、急に黒い大きな車が少し先で止まって男の人が二人出てきて…」
「歩美と哀ちゃんの手を掴もうとしてきたの、でも、歩美はお姉さんの近くにいたからお姉さんが庇ってくれて、代わりに腕を掴まれちゃって」
「歩美が尻餅ついちゃって、すぐ立てなかった間に…二人とも大きな車に連れて行かれちゃって…その男の人たち、銃とナイフ持ってたから怖くて…」
「それで、すぐに探偵バッチでコナンくんに知らせて…バッチで哀ちゃんと話そうとしたら、おっきな音がして…お姉さんが怒ってる声が聞こえたの…」
歩美ちゃんが話し終わって、コナンくんが続きを話す
「バッチを壊されたみたいでこれ以上追えなくなって、多分黒のワゴン車だと思うんだけど、ナンバーまでは覚えてないみたいで…」
『ふむ…スマホの電源はまだあるな、これならすぐ追える…ただしそのバッチのように壊されなければだが』
僕は、手元にある端末にて情報を確認する
「すぐ追えるって…まさか!」
『そのまさかさ、本人には秘密にしてくれよ?こういう時の為に仕込んでいるからね』
そう、「彼女」の持つスマホには予め位置情報アプリを仕込んでいる
もちろん本人には教えていない
スマホの電源が入っている限りは世界中どこにいても「彼女」の居場所を知ることができる
「だったら早く助けに行かないと!」
『歩美ちゃん、梓さんとここで待っていてくれるかい?今から二人を助けに行ってくるから』
『というワケで、すみません梓さん…ちょっと行ってきますね』
そういうと二人とも不安そうだったが、安心したように笑ってくれた
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時