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第七話「「彼女」を心配する理由4」 ページ37

無事、「彼女」の様子を確認することができた



食事はきちんと食べてくれたし、ハロとのコミュニケーションで少しは気が楽になっただろう



俺とハロが戻る頃には顔色が良くなっていた



こうしてみれば、お節介な近所のお兄さん的存在なのだろうが



俺自身、そんな風に思ったつもりはない



しかし、俺は「彼女」のことが心配で、気になって仕方がない



"降谷零"の唯一の理解者であり



"安室透"として自分を偽っている俺の気を許せる相手



親友を失ったあの日、二人で誓ったことを思い出した



「彼女」を守り続けること



うっとおしいと思われても、どんなに嫌われても、俺は「彼女」を守り続ける



不安なんだよ、俺は…夏音まで失ってしまったら



一人きりになってしまう



親友も、同期もいなくなってしまって



そして、「彼女」まで失ってしまったら



それが怖くて、不安で、「彼女」のことが心配で仕方がなくなる



これ以上辛い思いをしたくないし、「彼女」にもさせたくない



エゴかもしれない、それでも、「彼女」が側にいてくれるなら



俺は、どんな無茶だってするし…何度だって命を懸けられる



すべては、「彼女」に心から生きたいと望んでほしいから



生まれ変わっても、「彼女」は救われなかった



生きることに絶望し、タヒに急いでしまう



そんな「彼女」が心配で、出掛ける際はなるべく一人にしないようにしている



やりすぎと言われても文句は言えないが、「彼女」のためだ



「彼女」が心から生きたいと想えたその時こそ



降谷零として、幼馴染ではなく、一人の男として見て貰えるようアピールするつもりだ



お前のためなら、俺はどんなことだってする



まぁ逆に心配させてしまっているかもしれないがお互い様さ



幼馴染の近所のお兄さんから、気になっている男の人ってぐらいになるまで



いつまでも世話を焼いてやるからな



早く、俺を安心させてくれよ。夏音



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ここまで御覧頂きありがとうございます。


第七話「「彼女」を心配する理由」いかがでしたか?


安室さんというより降谷さんのモノローグとなってしまいましたね。


安室さんはポアロでのシーンが多いのでまたその際にということで。


今回は降谷さんが異常なほど心配している部分を書いてみました。


因みにバーボンとしての「彼」のストーリーを描く予定はいまのところありません。


あくまでポアロの店員として潜入捜査時の安室透と公安の降谷零を描いていくつもりです。


ご理解いただけますよう、お願い申し上げます。


次回もお楽しみにお待ちいただけましたら幸いです!

第八話「全部、私のせい1」→←第七話「「彼女」を心配する理由3」



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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時

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