検索窓
今日:51 hit、昨日:68 hit、合計:61,511 hit

第七話「「彼女」を心配する理由3」 ページ36

時刻は朝の6時前になろうとしていた



俺は無事、組織での仕事を片付けて帰路に着く



ハロのことも風見が面倒を見てくれているから安心だ



玄関を開けると、なぜかハロがダッシュでやってきた



『うわぁ…っと、ただいまハロ』



ん?なんとなくハロから甘い匂いがする気が…



『もしかして、夏音と散歩に行ったのか?』



ハロに聞いてみると元気にワンッと返事した



『…そうか、少しはハロと散歩してリフレッシュできていたらいいけど』




部屋の中へ入り、手洗いなど用意を済ませて食事の準備をする



「彼女」は7時起床だ、今日はやっと直接顔を見られるな



手早く調理をして、夕食用の下ごしらえを同時進行でこなす



ハロは二度寝してしまった(汗)



今日のメニューはほうれん草のお浸しと、だし巻き卵と大根の味噌汁



「彼女」の食欲があまりない様子とのことだったので身体に優しいメニューにする



今夜は一緒に過ごして、色々聞きださないといけないな



今日は本庁での仕事もあるから、昼からポアロでバイトして、夜には一緒に帰れそうだ



よし、用意ができたから夏音の元へ向かうか



時刻は7時前、ちょうどいいな



『ハロ、行くぞ』



そう呼びかけると、ハロは元気よく鳴いた



「彼女」の部屋のインターフォンを鳴らして玄関を開けてもらう



その間、2、3分ほど経過した



「…はよ…」



玄関を開けた「彼女」の目元には薄っすらとクマができていた



「…ハロくんもおはよ…」



目をこすりながら、しゃがんでハロを抱きしめた



「お仕事お疲れ様…久し振りに長かったね」



『あぁ、暫くはないと思うから安心してくれ』



「…ん、朝ごはん食べたい」



『分かった、台所借りるぞ』




そして、ご飯が出来上がって食べ終わったあと



食べ終わって学校へ行くまでの時間に「彼女」へ話してみた


『…夏音、今夜なんだけど』



『久し振りにゲームやらないか?』



「彼女」の気分転換のためにゲームをすることを提案してみる



「…ゲームってどのゲーム?丸いキャラ積むやつ?」



『そうそう、それ』



そのゲームは俺自身、あまりプレイしないのだがたまに梓さんがイベント限定のキャラの獲得のためにと言われるから時々「彼女」と共に遊んでいる



「…いいけど」



『ただし、条件付きだ。負けた奴はアイス奢り』



条件をつけると予想通り食いついた



「…絶対勝つ、今日の楽しみが増えたよ」



―――よかった、少しだけ笑ってくれた

第七話「「彼女」を心配する理由4」→←第七話「「彼女」を心配する理由2」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
132人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。