逃避から始まる転生生活【名探偵コナン】 (ページ4)

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第一話「二度目の逃避行３」ページ4

『零くんは仕事忙しいよね… 前世の私よりブラックだと思う。それでも頑張ってる零くんってすごいな… 私もそんな風に頑張れれば良かったのに…』

今日は玉子焼きとほうれん草の味噌汁、おいしいやつ

「夏音の苦労は俺には想像できないけど、夏音はよく頑張って頑張りすぎて疲れたんだ」

「それに俺は… お前がいてくれるから仕事頑張れるんだぞ？」

『… さすが嘘つきの零くんだわ… 綺麗ごとをいとも簡単におっしゃる』

「嘘じゃないって… まぁいい。そろそろ出るから。ポアロにはちゃんと来いよ。学校終わったら迎えにいかないのを条件にしてるんだからな。来なかったら迎えに行く」

『… わかってる。ハロくん。また明日ね』

朝ごはんを私に渡してハロくんと共に自室に戻っていった

そして、私は二度目の逃避行を今日も実行するために外に出る用意をするのだった

制服を着て、カバンを持って、歩いて学校へ向かう

とくに学校では何か特別に行動するわけじゃない

それは無駄だって気付いているから

私の言う二度目の逃避行は放課後にある

ポアロに行く前の寄り道

まぁ零くんにはバレてると思うけど何も言わないからいいや

『… 今日こそ、ﾀﾋねますように』

見えない神様に祈りを捧げるように胸元で腕を組んだ