逃避から始まる転生生活【名探偵コナン】 (ページ29)

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第六話「怪盗キッドには無関心？2」ページ29

「お、お姉さん？」

不安そうに江戸川くんが聞いてきた

『…仕方がない、他に保護者がいないなら子守くらいはしてあげる』

『ただし！大人しくついて来ること。それを守るなら一緒に行く』

「「「やったぁー！！」」」

そういうと子供たち三人は大喜び

残りの二人はホッとしたように他の子らを見ていた

『それで、ここから近いって話だけど歩いて行くワケ？』

「うん、東都タワーの特別展望フロアにキッドが狙っているビッグジュエルがあるんだ」

『…ビッグジュエルか、さぞかし光り物がお好きなんでしょうね、そのコソ泥は』

「予告状には今日の19時に虹の女帝【レインボー・エンプレス】を貰い受けるって書いてあったよ」

話を聞くと、その虹の女帝【レインボー・エンプレス】はプレシャスオパールを使ったネックレスらしい

宝石については前世で調べたことがあったからどれほどの価値があるかはある程度想像がつく

ていうか、鈴木次郎吉相談役ってのどんだけ金持ちなんだよ

オパールの中でもレア中のレアであるプレシャスオパールのネックレスなんてよく持ってるな

『つまり今の時刻が18時だから1時間東都タワーの展示フロアにいなきゃいけないってことか』

『…せめて30分前でよくない？』

「それだと何かあった時に対応出来ないからね」

『…そう、じゃあさっさと終わらせよう』

「「「しゅっぱーつ！！」」」

三人の子供たちは終始ノリノリだった

東都タワーに到着

入り口でガードマンであろう二人と接触

しかし彼の一言であっさり通れた

「こんばんは！」

江戸川くんが挨拶のみでガードマンの警戒を解く

「「中へどうぞ、鈴木次郎吉相談役がお待ちです」」

「お姉さん！行こっ」

「あー歩美ちゃん、待ってくださいよ！」

「まてよ！歩美！」

吉田ちゃんが案内された途端、私の腕を引っ張って先に進んでいく

他の子達もゾロゾロと後ろをついて来る

「あ、コラおめぇらな…」

「あの子たちったら…仕方がないわね」

…気のせいかな、さっきのガードマンの二人

あっさり江戸川くんを中に通したけど

…不自然じゃないか？

気になったけど、はしゃぐ子供たちから目を離すわけには行かないので、すぐ思考を切り替えた