第五話「小さな名探偵の観察3」 ページ25
なんだか、この二人を見ていると
もしも彼女の同級生が安室さんだったら
学校生活を楽しく笑って過ごせるんじゃないかって思う
彼女は安室さんにのみ気を許している
それ以外には無関心
『本当に二人は仲良しなんだね』
心からの言葉が出てきた
「それなりにね、何だかんだと付き合い長いし」
「透くんくらいだよ、こんなペーペーに話しかける物好きはね」
「ペーペーってw」
「笑うな」
安室さんが楽しそうに笑う
彼女もほんのり笑っているように見える
「だからってワケじゃないけど…」
『?』
「この人は、特別なの」ニコッ
そういう彼女は、今まで見たことのないような優しい慈愛に溢れた表情をしていた
「ッ〜////////嬉しいこと言ってくれますね。サービスで試作品のクッキーあげますよ、コナンくんもどうぞ」
彼女の発言に安室さんは耳が赤くなっていて、照れたことをごまかすように皿に乗せたクッキーをくれた
『わーい、ありがとう。安室さん!』
「おっ、ラッキー。チョコチップクッキーだ」
「ついでに同じものおかわり、江戸川くんも追加で頼みなよ。2杯目だけ奢ったげる」
そういい、彼女は空になったグラスを差し出す
「いや2杯目だけって…ケチだな」
耳が赤かった安室さんは先ほどのことをなかったかのように平常運転に戻っている、さすがだな
「うっさい。ほら、さっさと注文しなよ」
『あ、うん。オレンジジュース下さい』
「承りました。すぐ持ってきますね」
安室さんがオレたちのドリンクを用意するためにカウンターを離れていった
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時