第四話「風見さんはボディーガード7」 ページ22
さっきまで疲れ切っていた様子だったが降谷さんのことを聞いた途端、
勢いよく走り出した
『ちょっ、夏音さん!?』
「あ、風見さん!走りながら零くんに言って!他の店行って来るからいつものカフェで集合!」
『だ、そうです…聴こえましたよね…』
《あぁ、悪いがそのまま付き合ってやってくれ、あと走らないでいいからゆっくり楽しめとも伝えてくれないか?先にカフェにいるから》
『了解です、夏音さん!走らないでください。先にカフェに行くとおっしゃってますから!』
「分かった。早く行こ!」
走らないように伝えると彼女はピタリと止まりやや早歩きで下のフロアへ向かった
ハァ…別の意味で感情の上下が激しい人だ
そのあと、無事に買い物を終え予算もギリギリ足りてカフェに入り
降谷さんとの合流を果たしたので
自分はお邪魔にならないよう帰ることにした
帰り際、カフェに入ろうとしていた彼女が振り返って自分の元へ来て
「今日はありがとう、これ風見さんがお試しのコーナーで気になって見てたやつ買ったからどうぞ!」
「仕事で疲れた日とか気分転換したいなって時に使ってみて。経験者からアドバイスだよ」
そう言って、自分にリネンスプレーをくれた
彼女の付き添いで入ったフレグランスの店で少し気になっていた香りのものだった
…何気なく香りを確かめていただけなのに、見られていたのか
降谷さんが「彼女」を大事に想うのがわかる気がする
そして帰宅後、夜になって試しに枕元で使ったら想定外に寝過ぎて次の日遅刻しかけた
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ここまで御覧頂きありがとうございます!
第四話「風見さんはボディーガード」はいかがでしたか?
かなり長くなってしまいましたが、投稿前の内容から減らしたり文面を整えていたらこうなってしまいました。
風見さんのキャラ設定がいまいち掴めていないのか、若干キャラ崩壊してます(汗)
ゼロの日常を主にベースとして見ていたのでツッコミキャラみたいになってますね。
投稿主としましては、風見さんはThe苦労人として認識しておりまして今回のようなエピソードを作りました。
降谷零としての「彼」は風見さんのことを部下としてかなり信頼している描写がいくつもありましたので付き添いとかもしてくれるかなーと思いまして。
さて、次は誰との絡みになるのかどうぞ楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。
第五話「小さな名探偵の観察1」→←第四話「風見さんはボディーガード6」
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時