第四話「風見さんはボディーガード1」 ページ16
《風見目線》
『…』ジィー
今日は、降谷さんの命令により護衛という名の休暇をいただいた
隣にいる女性、千崎夏音さんの護衛任務だ
まぁ、護衛任務と言っても…買い物の荷物持ち兼付き添いなのだが
「風見さん、圧がすごい。あと隣に来ないでよ」
『それは出来ません。降谷さんから貴方の護衛を命じられたので』
彼女とは主に降谷さんが側にいることが難しい際に外出を希望された時に共に行動している
そして、何度か共に行動していて思うところがある
まず、学生の容姿をしているが普段から話す内容がどこか大人びていて
降谷さんとのやりとりを見ていても、彼女は同僚と話すように気さくに話していた
それに対して降谷さんは、彼女を特別視していてとても大事にしている
二人の関係は自分が思っているよりもずっと特別なのだろう…
「護衛って大袈裟な…ただ買い物するだけなのに」
『荷物持ちになれと言われてます』
「いや、そこは関係ないじゃん…買い物くらいゆっくり一人でしたいんだけど」
『今日はショッピングモールで多数のアロマグッズを買い占めるはずだから買いすぎないようにとのことで』
彼女の方は、降谷さんからの過干渉に若干うんざりしているように見えるが
「いいじゃん…ストレス溜まりまくるのが悪いし」
「新作たくさん出たし…買いたい」
…彼女の顔色や態度を見れば、買い物でストレス解消したいのは分からなくもないが
ここは付き添いとして、きちんと念を押さねばならない
第四話「風見さんはボディーガード2」→←第三話「嫌いな事と好きなもの5」
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時