第三話「嫌いな事と好きなもの5」 ページ15
「何の話をしているんですか?梓さん、夏音」
ホールの後片付けを終えた「彼」がカウンターへ戻ってきた
「いえね、安室さんがモテモテだった時の話を聞いていまして」
『そうそう、学生の時のバレンタインの日のエピソードをと』
「余計なこと話さなくていいから…梓さんも、僕の話なんてつまらないですから聞かなくてもいいんですよ」
『えー、あの時の透くんのモテエピソードなんてネタ尽きないじゃん、高校一年生のバレンタインの日なんて年上のお姉さまたちから…』
面白エピソードをひとつ話そうとしたら
「そこまでだ、梓さんもあと少しでお店閉める時間なんですから仕事戻りますよ」
「彼」が強引に話を終わらせた
「はーい、じゃあまた今度そのエピソード聞かせてね」
いたずらっ子のような笑みを浮かべながら榎本さんは「彼」と共に仕事へ戻った
「あの人」から聞いたモテエピソードはたくさんある
いつか、こっそり話してあげようっと
私は、二人と過ごす時間が、あの頃、唯一の
かけがえのない…大切で愛おしい
大好きな日々だったな
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ここまで「逃避から始まる転生生活」を御覧頂きありがとうございます。
第二話、第三話と続けて安室さんとの絡みを書いてみました。
第二話では、安室透/降谷零の二つの顔を持つ「彼」から見た夢主を表現しました。
自身の秘密を知る数少ない存在である彼女に対して想いを馳せるイケメントリプルフェイスはいいかがでしたか?
第三話では、ポアロでのエピソードを書きました、因みに投稿主も数学が嫌いです(笑)
喫茶店で勉強しているシーンがあればいいなと思っていて、今回ボックス席ではなくあえて奥のカウンター席にして
梓さんや安室さんとの絡みを重視してみました。
次の話からは安室さん/降谷さん以外のキャラクターとの絡みが始まります。
投稿主は文面を考えるのが下手なので違和感や疑問に思うフレーズがあるかもしれません、その際は感想と共にいただけると今後の励みになりますのでよろしくお願いします。
私事ではありますが、お気に入りにして下さっている方が増えてとても嬉しいです。
投稿しているエピソードにハートマークがついているの見て、かなり喜んでおります。
手直ししながらの投稿になりますので誤字脱字がこれからも出てくる可能性がありますが、
どうか温かな目で見守ってくださるとありがたいです。
第四話「風見さんはボディーガード1」→←第三話「嫌いな事と好きなもの4」
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時