第三話「嫌いな事と好きなもの1」 ページ11
『…』
数時間前から手元にある、大嫌いな事と格闘していた
転生して、未だに嫌いな事がいくつかある
その中の一つが
勉強だ
学力はそこそこだった、成績優秀というわけでもなくむしろ勉強は嫌い
特に数学が嫌いで理解できない
精神年齢40過ぎのおばさんでも、嫌なものは嫌なのだ
なんてことを愚痴りたくなるのも無理はない
今取り組んでいるのは、数学の課題である
明日提出のものが残り2枚、しかし全くもってやる気がでない
漢字の課題だったらまだマシだったけどもう解き終わってしまった
因みに漢字検定準2級を持っていた
転生前の話だが
「夏音、手元が止まってますよ。さっさと課題くらい終わらせてください」
「それともう既に1時間経ってます」
いつもなら家に帰ってから課題をするのだが
今日は課題の数が少ないのと、数学が苦手なところだったので「彼」に見てもらいながらポアロで勉強している
最終手段としては、接客から戻ってきたタイミングをみて答えを聞き出そうという作戦だ
『…全然わからん、透くん。アイスティーおかわり』
「アイスティーですね、次はレモンにします?酸味で頭冴えますよw」
空になったアイスティーが入っていたグラスを渡す
さっきまで飲んでいたのはガムシロップ入りのノーマルアイスティーだった
『…笑うな。まぁいいや』
『じゃあ…レモンティーにして』
「承りました、すぐ持ってきますね」
そういい飲み終わったグラスを持ってカウンターへ戻って行った
第三話「嫌いな事と好きなもの2」→←第二話「安室透/降谷零から見た「彼女」3」
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作者名:クラウ・ソラス | 作成日時:2023年8月5日 22時