未完成のPiece7【アイナナ】 (ページ16)

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「何考えてたの？」

あぁ、こんなにも早くフラグが回収されることはあるのだろうか。
史上最高速度過ぎてぐうの音も出ない。

『いや、別に』

「あぁ、花巻さん？
なんか睨んでたけどAなんかしたの？」

この2人、刑事とかの方が向いてるのではないか…？

『何もしてないよ。
初対面の時からあんな感じ。
…ほら、あんたたちの大好きなアイナナちゃんたちあそこにいるよ』

「あ、ほんとだ。やっほー」

「やぁ」

やっと離れてくれた。
…鋭いんだか鈍いんだかわからないな、ほんと。

そんなことを考えながらまたあいさつ回りを再開した。

「＿＿ところで、あの子は今日来ているかね」

『ふふっ、大和さんですね。
いらっしゃってますよ。呼んできますね』

「あぁ、悪いね」

『いいえ』

これは大和さんも大変だな、なんて思いながら
アイナナちゃんたちのところへ向かい大和さんを呼び出す。
…みんな仲良さそうだな。

『大和さん、ちょっといい？』

「ん？」

『＿＿さんが会いたがってる』

「…あぁ、すぐ行く。…どうも」

後ろには不思議な顔をしているアイナナちゃんやTRIGGEREたちの姿。
ユキも心配そうに大和さんを見つめていた。

はぁ、早く言っちゃえばいいのに。