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『これ、お兄様の電話番号？』
「うん、家を出たときに変えたんだ。
まぁ、もう昔の番号なんて覚えてないだろうけど…」
もじもじしながら話すお兄様。
私は無言のまま机の上にある計画書を持ち上げ、
下にある小さな紙切れをお兄様に渡した。
「これ…」
『覚えてはいないけど、控えてはいたよ。』
薄紫の便箋に書かれた、
決して綺麗とは言えない11桁の番号
『お兄様が携帯買ってもらった時、
一番最初に私に教えてくれたでしょ。
まぁ、私はあの時携帯持ってなかったから、
登録したことはないんだけど』
それでも、念のために持ってはいた。
今思うと家を出た時に置いてくればよかったものの、
便箋だったので、春樹の計画書に引っ付いてきてしまったみたい。
「…A、今スマホ持ってるよね？」
『…馬鹿にしてる？持ってるけど。』
「登録、してくれる？」
そんなうるうるした目で見つめられると、
良心が痛む。
一応ね、と言葉を付けたし、
慣れない手つきで電話帳に登録する。
『…私のも欲しい？』
「できれば…」
と、言うので登録したばかりの番号をタップし、
電話をかけた。
すぐそこで着信音が流れた。
それは、とても聞き覚えのあるメロディーで、
『その曲、』
思わず思っていたことが口に出た
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ReePhantom(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございますー！採用です！これからもよろしくお願いいたします( ˙ᵕ˙ ) (12月23日 0時) (
レス) id: 66b1ea99d0 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 芸能界という、決してきらびやかなだけではない場所で、それでもいちアーティストとして咲き誇ろうとする主人公ちゃんにはぴったりだと思います！！是非、ご検討よろしくお願いします！ (12月19日 18時) (レス) id: 8f46fba205 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - いつも楽しく拝読させていただいております！"お願い"の件なのですが、ウ.ォ.ル.ピ.ス.カ.ー.タ.ーさんの「泥中に咲く」はいかがでしょうか？→ (12月19日 18時) (レス) id: 8f46fba205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ReePhantom | 作成日時：2023年12月17日 1時
