未完成のPiece6【アイナナ】

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それから少しして、私は以前より学校へ行く回数が増えた。
と、いうのも七瀬さんからのあの言葉で、
逃げるのも良くないと私の中で考え始めたからだ。

相変わらず陰湿ないじめは絶えない。
なので、一時間だけ、とか
午前中だけとか少しづつ時間を増やすようにしている。

今日は移動教室の授業が終わったら久々にコンビニでスイーツでも買おうかな、
なんて考えながら歩いていた。

正直スイーツのことしか頭になかった。
だから後ろから近付いてくる気配に気づくのが遅れたんだ。

「消えろ！」

『え…』

やばい、と思った時には時すでに遅く、
体が宙を浮いていた。
なんで会談降りてるときに考え事なんてしたんだろう。

そう考えてももう先は落ちるだけ。
久々に体中から痛みを感じた。
…でも打たれた時に比べればマシかな。


『あれ…』

気を失っていたらしく、
目が覚めるとそこは保健室だった。

「Aさん、目を覚ましたのね
良かった…。
階段の下で倒れていたのを発見したときはもう、
気が気じゃなかったのよ…」

『すみません』

「一人だったのかしら…？
階段から落ちたのよね、
軽く捻挫しているからお迎えをと思って親御さんに連絡しているのだけど
なかなか繋がらなくて…」

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