未完成のPiece6【アイナナ】

267 ページ21

それから少しモモと話して、お暇することにした。
万さんに荷物を預けていたので、
とりあえず事務所に向かうことにした。

『万さんー』

「Aちゃん、どうだった？」

『うーん、万さんの出番かもね』

「そっか」

それから特に万さんは追い詰めることはせず、
ココアを用意してくれた

『モモ、自分は期限切れなんだって言ってた。
万さんがいなくなった後、ユキに1か月間頭下げ続けたんだって。
万さんと続けた5年間だけでいいから、音楽をやめないでって。

ユキはまだ万さんを探してるし、
モモも不安になっちゃうよね。

…毎日万さんのアルバム見返してるし、
どう見たって未練たらたらにしか見えないよね』

「…その最後の奴何処で知ったの？」

『ラビチューブの撮影してるとき、
見えちゃったんだよね』

「はぁ…」

万さんも大変だな、なんて思っていると
一件のラビチャが入った。

『噂をすればなんとやら、
ユキのところ行ってくる』

「え、荷物は？」

『お兄様にでも頼んでおいて
じゃいってきまーす』

「気を付けて」

今日はRe:valeの日なのかもしれない

268→←266

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す