未完成のPiece6【アイナナ】

262 ページ16

『万さん、ごめん。
今すぐ日本に帰ろう。
…モモの様子がおかしい。』

「え、どういうこと？
まって、先に飛行機のチケット取るから、
話はそれからだ」

『ごめん、ありがとう』

万さんにお礼を言い、
帰宅準備を進めた。

期限って一体何なんだろう。
Re:valeの話は万さんサイドからしか聞いていないから、
モモとユキが何を話してRe:valeになったのかは正直わからないし、
聞いたこともなかった。

…そういえばRe:valeって
もうすぐ結成5周年だっけ。

もしかして、5年だけ一緒にやろうって話だったり？
いや、ないよね。

「チケット取れたよ。
2時間後のだ。」

てことは、明日のお昼前には日本につける。

『わかった』

それだけ返事をして万さんと急いで空港に向かった。

＿＿＿＿＿
飛行機が離陸し、
やっと万さんが口を開いた

「で、今回はどうしたの？
…モモくん？」

『うん、
なんか歌えなくなったみたい。
あのモモが、すごく苦しそうだった。

…私じゃ力不足かもしれないけど、
なにか少しでも力になりたい』

「そっか…、
俺の分まで頼んだよ。
もちろん、協力できることは何でも言ってね」

『Re:valeのファンだもんね』

「Aちゃんも応援してるから…」

『はいはいー』

冗談を話しながら内心では焦っていた。

モモ、一体どうしちゃったの＿？

263→←261

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す