未完成のPiece3【アイナナ】 (ページ9)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:21,315 hit

106 ページ9

「すとらでぃ、ばりうす…？本物！？」

『多分』

「…盗んだ？」

『違う違う、お友達から借りてる…？』

「疑問符で終わらせられると不安なんだけど！？大丈夫？」

春樹から借りている、でいいんだよね？
貰った覚えは…ないよね？

「大丈夫、大丈夫。
じゃあ早速かえるの合唱でもやろっか」

「…やり方教えて」

『あぁ、そっか。
わー懐かしい。ヤマハのやつだ』

家にいる時に使っていた初心者向けのバイオリン、
適当なフレーズを奏でると懐かしい音色が響く

「オレ達いらなくない…？」

「そうね、僕もそう思うよ」

『一応ゲスト枠なんだからやるの、はい持って』

ものの10分で音階を弾けるようになった彼達は一体何者？

『これでかえるの合唱できるじゃんっ、
え、2人ともやってた？』

「まさか、Aが教えるの上手いんだよ」

『ユキが褒めた！みんな聞いた！？』

「ユキのデレもカッコイイ！」

そんなこんなで2時間スペシャル無事に終わることができました。
プロデューサーからもこの組み合わせは視聴率が良いと褒めてくれた

私としてはこれで満足なのだが、
2人ほどはこの後の予定を楽しみにしているらしい

番組が終わってからまだ30分も経っていないというのに楽屋の外に影が2つ

『2人ともはやいよ』

「あっ、遅いよ〜！早く行くよ」

『ちょっとまって…
ユキー、なんであんなにモモ元気なの？』

「Aと食事するのが楽しみだったんだって」

『やっぱり、精神年齢逆だよね？』

「僕もそう思う」