未完成のPiece3【アイナナ】 (ページ21)

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『The clock stopped ticking forever ago
How long have I been up? IDK :-( 』

間奏では最前列にハイタッチをしながら走った
そんな楽しい時間もすぐに終わるもので

『終わっちゃった…』

客席からAちゃんー！、とみんなが声を上げてくれた
そういえば万さんがスクリーン見てって言ってたっけ…？

そう思った瞬間、会場が真っ暗になり、
スクリーンだけが光った

“追加公演 ____ホール X/X 開催決定”

『追加…？あ、ありがとうございます』

スタッフから紙をもらい読み上げる

『大好評につき追加公演が決定いたしました…！
予約につきましてはこの後22時から開始となります。
だって。えー、知らなかった…』

泣かないでー！、と声が上がる

『泣いてないよ！…今日はステージに一人だから、
最後までちゃんとやるよ！』

キャーと歓声が上がる。
あぁ、会場とひとつになるこんな感覚が好きだ

『本日はありがとうございました。
追加公演に関しましてこの後ラビッターに投稿するので見てくださいだって。
私がやるんだよねこれ、みんな見てね！』

＿＿＿＿＿
ライブも無事に終わり、
いつも通り万さんに送迎されていた。

『万さんがニヤニヤしてたのはこれか』

「えー、俺隠してたと思うんだけどな」

『顔に出てた』

「ごめん、すごく気になるんだけど。
さっきから頭の上の双葉がぴょんぴょんしてるの、なに？」

『え？ほんとだ。
……お兄様に何かあったのかな、万さん急いで！』

「…君たちそういう能力でもあるの？」

何も無いといいんだけど