未完成のPiece3【アイナナ】 (ページ15)

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この人、本当に同い年かって疑うよね…
この状況でごまかせる…？
私が違うって言えば一織は信じるか？

『…交渉、させて。』

「どんな交渉ですか？」

『今の回答をするから、一織の人には言えない秘密、教えてよ。
うさ耳フレンズが好きっていうのはダメね、知ってるから』

どう？と問いかけると一瞬焦った顔をしたが、すぐにいつものすました顔に戻った

「いいですよ。じゃあ私からですね、IDOLiSH7を裏でマネージメントしてます」

『え、一織が？』

「はい。証拠ならこれをどうぞ」

そう見せられたのは計画書、
IDOLiSH7のデビューまで、その先までのスケジュールが記載されていた
…確かにあの紡ちゃんの天然具合から一人でできるとは思いにくい。

「次はAさんの番ですよ」

『…一織の予想通りだよ。私は逢坂A、お兄様…壮五の妹だよ』

「やっぱり…」

『いつから気づいてた？』

「逢坂さんに会った時から、なんとなく雰囲気は似ていると感じました。」

『結構前から…。お願いなんだけどこのことは…』

「はい、メンバーにも世間にも漏らしませんよ」

『お墓までもっていってね、』

「は、はい。…あ、それと、私はうさ耳フレンズは好きではありま」
『すよね。大丈夫、わかってるから。』

「そういうことじゃなくてですね…！」

『まぁまぁ、話はこれで終わり？』

「もう一つだけ、なぜIDOLiSH7のメンバーにあなたたちのこと隠すんですか」

『これは私の反抗なの、私たちの邪魔はしないでね』

「はい？」

『話はこれでおしまい！おやすみ、いおりん』

「その呼び方…！待ってください！」

騒ぐ一織を無視して部屋を後にする

一織にばれてもきっと深くは追及しない。
ただ、問題なのは…家のことがバレてしまった場合だ

一緒に活動しているからきっと早いうちにアイナナちゃんたちに逢坂の存在がバレる

面倒な方向に風が吹かなければいいのだけれど…