未完成のPiece3【アイナナ】 (ページ11)

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その後無事にアイナナちゃんたちが沖縄から帰ってきた。
そして、何故かみんなから沢山のおみやげを渡された。

ぬいぐるみやお菓子などなど…
あ、でも一織から可愛いうさぎの沖縄限定ぬいぐるみを貰ったんだけど、
すごくキラキラした目で見てたな〜。
一織もうさぎのやつ好きなのかな？
今度見つけたら買ってあげよう

そんな呑気なことを考えながら寮へ帰る

大きな交差点で赤信号の為バイクを停める
ビルのスクリーンには私がやったCMが流れていた。
この時まだ肌寒かったのに水着での撮影、
寒かったな、なんて思い出す

すると、聞いたことのあるフレーズが流れた
そこにはTRIGGERが真夏のビーチを背に歌っていた

それは間違えなく春樹の曲だった

あれ、TRIGGERって専属の作曲家がいたよね…？

気のせいか、と思い込み寮へ急いだ

寮につき、ヘルメットを外すと
頭の上の双葉がぴょんぴょん、と跳ねていた。

昔からお兄様に何かあると双葉がぴょんぴょんする特性がある。

少し不安になりながら明るい寮の扉を開くと、
お兄様が待っていた。
いつもの事だけど今日は少し違った
暗く落ち込んだ、そんな顔をして待っていた

「おかえり」

『…その浮かない顔は、
TRIGGERの新曲となにか関係ありますか？
帰り道に街でTRIGGERの新曲が流れていたのですが、
なんとなくTRIGGERっぽくないと感じました。
どちらかというと、IDOLiSH7っぽい曲想でした。』