未完成のPiece【アイナナ】

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『長くなりすみません。以上が条件です。
質問は回答できる範囲で答えます。』

そう言うと、小鳥遊さんはうーん、と少し考えた。

「年齢と誕生日を教えてくれるかい？」
『12歳、中学1年で、誕生日は5月28日です』
「作曲をしていると話していたが、今もやっているのかい？」
『元々はボーカロイドを用いた音楽を作成していました。
紫(しば)という名前で活動していました。』
「ほぅ、お金はどうしたの？」
『音楽を作成していた際に数回依頼をされ、その際の報酬を投資で増やしました。』

「ノースメイアでの友人に会いたいからアイドルを目指すのであれば、今持っているお金で行けばいいのでは？」
『私がアイドルになりたい理由は音楽が好きだからです。
家を捨ててでも。』

「…そうか。わかった。条件を飲もう」

その言葉にほっとした。
良かった…

「じゃあ、まずAちゃんには寮に住んでもらおう」

『えっ、寮ですか？』

｢まあー、寮と言ってもまだ誰も住んでいないんだけどね。｣


そして私はAとして、アイドルデビューをした。

____エピソード1 アイドルになった理由

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