未完成のPiece【アイナナ】

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モモとユキと過ごす時間が多くなり、
なんとなく二人にあった曲が思いつくようになった。

急に二人に渡すのが恥ずかしいので、
デモCDを作り万さんに聞こうと思ったのだ。
そして今は番組放送終わりに万さんに送ってもらっている。
絶好のチャンス。

『ねぇ、万さん。これ、聞いてみてよ』

そういってDVDをセットし、強制的にかける。
万さん今運転してて拒否権ないしね！


『どう？』

「これ、デュエット曲？Aちゃんが歌うわけじゃないよね。プレゼント？」

『さすが…御察しが早い。で、どうかなーって』

「もしかしてRe:valeにあげるの？」

『ふふっ、わかっちゃった？』

「俺に最初に聞かせてくれただろ。なんとなくそうかなーって」

『まずは古参の方の意見を聞いてみようと思いまして』

「…うん。いいと思うよ。あの2人の世界観が出ているし、ぴったりの曲だと思う」

万さんにOKをもらい、心の中でははしゃぐくらいうれしい。
いつ渡そうかなーなんて考えていると万さんがねぇ、と言葉を発した

「勉強のためのセーブ期間だよね？勉強…してる？」

『してますよ！でも1日寝て起きて勉強は嫌なので休憩がてら作ってる…』

「まぁ、いいけど。俺も本当はお邪魔したいんだけど、Re:valeの二人がよく来てるだろ？」

『あれ、言ってたっけ？』

「言ってないよ。ラビッターに書いてあった」

一応チェックしてるんだー、なんて笑いながら言う万さん。
Re:valeのこと、応援しているのかなーなんて思ったり。

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