未完成のPiece【アイナナ】

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そういえば、お仕事をセーブしたことで家にいる機会が増えたので、
家の掃除をしたり、庭でダンスの練習をすることが多くなりました。

そこでふと、真っ黒い便せんが置いてあることに気が付きました。

『また手紙…。』

今日は庭で体を動かしていたんだけど、
ふと外壁に沿って点々と便せんが落ちていた。

ファンレターなら事務所に送られるはずなんだけどなー…

なんてのんきなことを考えながら段ボールに投げ込む。
これまででざっと20通程度。

気味が悪いので開けずに段ボールに入れておくことにした。


『あんまり体動かしてないからかな…なんか動きが鈍い気がする』

ひたすらに感覚を戻そうと夢中で踊っていると、
気が付いたら周りは真っ暗になっていた。

『もう真っ暗じゃん。早く中入ろ』


＿＿＿ｶｼｬｯ

『？…気のせいか。』

機械的な音が聞こえた気がしたが、
周りでカラスたちが鳴いていたので深くは考えなかった。


シャワーに入り、ベッドにダイブする。
今まであまり睡眠時間が取れていなかったからか、
お仕事をセーブしてからはめっちゃ寝ている気がする。
倍くらい。

身長が伸びたのかズボンの丈が合わないなーと思いつつ、
まぁ、誰も見ていないしいっか。

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