【外見至上主義】モブでありたい2 (ページ6)

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「明里ちゃん1人？だったら一緒に移動教室行こ〜！」

誰かを誘って移動教室に行くのは、別に珍しいことではない。

私と2人で行くことが多い気がするけど、他の子も誘って行くことだって普通にある。

「わぁ！そんなに食べるの？私にも分けて〜！」

誰かの給食を分けてもらうのも、まあおかしなことではない。

大好物があればくれそうな子に声をかけてたりするのをたまに見かける。

今分けてもらってる魚は別に特別好きって訳ではなかったと思うけど。

別におかしなことをしてる訳ではないけど、この場面、美怜は練馬さんとそんなに関わるところではなかったよね？

「練馬さんのこと気になってるの？」

なんとなく聞いてみた。

「うーん....まあ少しは気になってるけど、Aがいじめとかそういう雰囲気好きじゃないからなんとかできないかなーっていうのが本音かな」

「え？」

一瞬、理解が追いつかなかった。

だって美怜にとっても、長谷川くんが気にかける練馬さんに対してあまりいい思いはしてないと思ってたから。

確かにいじめの雰囲気は好きではないけど、あからさまに態度や口に出した訳でもないのに...。

分かってはいたけど、美怜はやっぱり優しいし、そんな美怜に私は結構大切にされてるんだと改めて実感する。

少し気恥ずかしいな。

「....美怜って、やっぱりすごく優しいよね」

気恥ずかしさを誤魔化すように呟いてしまった言葉に美怜は照れくさそうに笑った。

かわいい。

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