【外見至上主義】モブでありたい2 (ページ11)

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長谷川蛍介side.

週末

バスコの誕生日パーティーに向かう途中で偶然明里ちゃんと出会い、行き先が同じだからと一緒に向かうことになった。

嬉しいことばかりで夢みたいだ。

「蛍介。よく来たな！！」

なんて、浮かれてた気持ちは一気に引き戻された。

真冬の公園、しかも河原の近くに広げられたレジャーシート。

え、もしかしてここでやるの？！

みんな震えてるのになんでここでやるのか疑問に思ったけど、バスコの笑顔を見たら場所変えようなんて言える雰囲気じゃないことは十分にわかった。

「お待たせ。遅くなっちゃってごめんね」

「あれ、ブーちゃんも来たの？！」

少し遅れてAちゃんと美怜ちゃんもやってきた。

美怜ちゃんはバスコの誕生日パーティーに来たっていうより、Aちゃんに着いてきたって感じなんだろうな。

「A！！よく来たな。ここ空いてるぞ！」

「Aは私の隣よ！」

美怜ちゃんはそう言うけど、僕と流星の間に無理やり座り込んだからもうそこにAちゃんが座るスペースはなさそうだ。

「バスコくん、お誕生日おめでとう」

「ありがとう。俺は幸せ者だ」

Aちゃんが隣に来てバスコは嬉しそうだった。

バーンナックルの人たちもどこか嬉しそうに2人を見てる。

バスコの隣が不自然に空いてたのって、もしかしてこのためだったりするのかな。

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