今宵、月夜に君は輝く。Ⅱ (ページ9)

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「おはよ」

『お、はようございます』

エレベーター前で大倉さん鉢合わせする。

「大丈夫だった？」

『はい！大丈夫です』

私が病んでるんじゃないか。って心配してくれたのかな

「なら、良かった」

ちょうどエレベーターが停まって、レディーファーストで私から先にのせてくれる

そして、一緒にエレベーターに乗ることになる

「俺ずっと心配してたんやで。でも、安心したわ」

ニコッと笑って、私のほっぺを軽く摘む

「無理せんでな？
泣きたい時は頼ってな？」

視線を合わせて優しい声でそんなこと言われたら泣きそうになる

私は、大倉さんの少し低くて安心出来る優しい声に弱い。

エレベーターが１階について、降りようとしてると大倉さんに顔をじーっと見られる

『どうかしましたか、、?』

「いや、しんどい顔してるかなって思ってたんやけど、かわええ顔してるから安心してん」

てっきり口に歯磨き粉ついてたりすんのかなって思ってからまさかそんなこと言われるとはでフリーズしちゃって立ち止まる

＂かわええな顔て＂が頭の中でぐるぐる回る

「じゃあ、いってくるな」

駐車場に向かって行った大倉さんの背中をただ見つめる

まだ頭の中でぐるぐる回ってる＂かわええなー＂

、、、有難う神様