今宵、月夜に君は輝く。 (ページ8)

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私の目が腫れてたのを気にしてか
「俺、なんでも話聞きますんで！！」って張り切っっていた重岡くん

だけど、先に重岡くんが潰れてしまった

重岡くんらしいっちゃ、らしいけど(笑)

心配だから、重岡くんの家までタクシーで見送ってから自分のマンションに帰ってきた

鍵を出しながら、エレベーターを降りると…

『……』

私の家のドアの前で座って爆睡してる人

この人は、きっと重岡くんより酔ってるんだろうな…

この人を無視して家の中に入りたいところだけど、

この人をどかさずに入るのは難しそう。

『あの～…起きてください！』

「…ん」

起きてるのか起きてないのか全く分からない

そもそも、この人の家どこ？
酔っ払って間違って私の家のドアの前で爆睡してたってことは隣か？

私の家は角だから隣は1つしかない。

男の人をほぼ引きずって、隣の家の前まで連れていく

『部屋ここですか？』

「ん～…？」

酔っぱらいに質問してまともな答えが返ってくる訳ないよねー

このままこの人をほっとく訳には行かないし…

『起きてください！！！』

近所の皆さんすみません

このぐらいを大声を出さないとこの人は起きてくれないんです、

責めるなら、私じゃなくて彼を！！

あ、
彼より、彼にお酒を飲ました人…？
いや、飲ます原因を作った人？

ダメだ…

遡っても答えは出なさそう

昔、本で読んだバタフライエフェクトを思い出した