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「すんごい近々やん」
『フラれちゃいました』
墓場まで持っていくつもりでいたけど、
お酒パワーはやっぱすごいもんだ…
「こんな優しくていい人フルなんて見る目ないな？」
��いい人��なんて、社交辞令なのにちょっと嬉しくなる自分が恥ずかしい
『大倉さんは？』
「俺は、ふった方なのかなー」
今の私は間違えなくフラれた彼女さんに同情しちゃう
「俺さ、長年片思いしてた人がおったんやけどさ
その人、2年前にアメリカ行ってもうてさ
俺がどんなにアピールしてもその人は振り向いてくれなくて、それ以来、恋愛はいいかなって」
『でも、彼女さんと付き合ってたんですよね？』
「元々は、いわゆる体だけの関係やってんけど、��私と付き合って��ってすごい言われてて、付き合ったら忘れられるかなーと思ったけど」
「…忘れられんかった」
月を見ながらそう呟いた、大倉さんの横顔は切なくて儚くて、でも美しかった。
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作者名：アイスクリーム | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2019年7月7日 15時
