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ホットミルク ページ10

「え?いい男って?どこどこ?」

「ほら、ここここ!」

「なんか変な声が聞こえるーあーあーあー」

照れ臭さを冗談で隠す。

「ちぇ、酷いなぁ」

「でもまあ、今となっては変に誤解されても困るからあんまり来ない方がいいかもね」

そう言ってから少し寂しくなる。


はは、と小さな声で、ドンヘが笑う。

リビングのソファの下、床にそのまま座るのがドンヘ流。
その前のテーブルに、角砂糖をひとつ入れたホットミルクを置く。

「ねえ、憶えてる?このマグカップ」

「うん、憶えてるよ。」

ドンヘのは薄いブルーに虹の模様、わたしのはチェリーピンクに同じく虹の模様が入ってる。
ソウルに来て、初めて行った雑貨屋さんで気に入って買ったのだ。

なんだか新婚さんみたいだねって。
ふたりとも、すごくはしゃいでたよね。
あの頃は、あの暮らしがずっと続くと思ってた。

でもそんなことはあるはずなくて。
でも、この関係を手放すのが嫌で、付かず離れずの距離を保ってきた。
寂しくないといえば嘘になるけど、一生このままでいられたらそれはそれで
幸せなんだと思う。

気を取り直してオンマがドンへに託したお弁当を開ける。

「あー美味しそうー!わたし今日さ、昼からなんにも食べてないんだよね。
今食べて大丈夫かな?少しならいいよね?うん、許す!」

「なにその一人漫才wてかA、昔からすぐ風邪引いてたじゃん。
貧血だって。忙しくてもちゃんと飯食えよ」

「えへへ。あ、ドンヘは?食べてないんじゃない?一緒に食べる?」

「いや、俺はもう宿舎で食ったよ。何時だと思ってんの?」

「あ、そっか」

いつもの、煮物や玉子焼き、キンパの入ったオンマの特製のお弁当。
宿舎にも届けたって言ってたけど、どんだけの量を作ったんだろう。
それなのに、食べきれないくらいわたしにまで…

オンマ安心して。
わたし、オンマが悲しむような事、絶対にしないから。
そしてオンマ特製のちょっと甘めの玉子焼きを頬張る。

ドンヘは、わたしが入れたホットミルクを、ふーふーしながらちょっとずつ飲む。

湯気で少し、伏し目がちの睫毛が濡れてるみたい。

ふと、ドンヘが顔を上げて、目が合った………

息がかかる距離→←1516



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さくらこ(プロフ) - ふるふるさん» ふっるんちゃん、ようこそ〜♪コメントありがとうございます!!続きもよろしくお願いします! (2013年3月31日 22時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆなさん、初コメありがとうございます!すごく嬉しいです(≧∇≦)脳内で変換して楽しんでいただけると嬉しいです! (2013年2月20日 21時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mi*ku | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2013年2月11日 1時

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