気まずい雰囲気 ページ29
芸能人や業界人が出入りすることで有名なダイニングの、
20名ほどが入るVIPルームが会場となった。
ドンヘは、深く胸があいたVネックの黒いTシャツの上に
テーラードカラーで光沢のあるグレージャケット、ジーンズに革靴、
サングラスという洗練されたファッションで現れた。
Tシャツの上からでも、鍛えられた肉体が主張して、
目のやり場に困る。
編集長がドンヘを呼ぶ。わたしは軽く手をあげた…けど、反応がない。
あれ？
行き場を無くしたわたしの手…超気まずいんですけど…
ドンヘは私に視線を送ることなく、無言のまま編集長とわたしの間に座った。
「いやあ〜本当にドンヘくんのおかげですよ！
今日はとことん飲みましょう！」
「はい」
「編集長、ドンヘくんはあんまり飲めないんですよ。
あんまり飲ませないでください」
「そうなのか？」
「ええ…いえ、飲めます。飲みます」
「ちょ、やめときなよ」
わたしは小声でドンへに言ったけど、
ドンヘは無視して編集長につがれたバーボンを次々口に運ぶ。
どうしたの？いったい。
昼に電話した時は普通だったのに…
わたしはドンヘが気になって全然飲めないし食べられないし、
目の端で、次々にバーボンを口にするドンへを
ただハラハラしながら見ているしかなかった。
すると、ドンヘがフラッと立ち上がった。
「どこ行くんだ？まだこれからだぞ！」
つがれる酒を嫌がりもせず飲み続けるドンヘが気に入ったのか
いつの間にかタメ口になってる編集長。
「ちょっとトイレに…」
「ああ、そうか、出して来い！でもまたここに帰って来いよ？」
黙って頷くドンヘの足元は、すでにおぼつかない。
わたしはこっそり後をついて行った。
男性トイレの横で待ってると、酔っ払いにジロジロ見られて
居心地が悪い。
遅いな…
もしかして吐いてる？
わたしは他に誰もいなくなると、意を決して男性トイレに入った。
一つずつ覗いて、一番奥の個室。
鍵はかかっていなかった。
「ドン…ヘ…？」
ドンヘは便座を抱きかかえるようにしてうなだれていた。
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さくらこ(プロフ) - ふるふるさん» ふっるんちゃん、ようこそ〜♪コメントありがとうございます！！続きもよろしくお願いします！ (2013年3月31日 22時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆなさん、初コメありがとうございます！すごく嬉しいです（≧∇≦）脳内で変換して楽しんでいただけると嬉しいです！ (2013年2月20日 21時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年2月11日 1時
