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わたしのそれから ページ14

わたしは尚も、海へ向かって行こうとしたけど、
ドンヘは泣きながら、行かないでって。行っちゃやだって。
俺を置いていくなって。
なんでドンヘが泣いてるのよって思ったらハッとして

ああ、わたしは一人じゃないって思った。

わたしたちは、しばらくそこで抱き合って泣いた。


その後はドンヘの両親が親代わりになってくれて、わたしは無事に
高校を卒業した。

ドンヘがSMのオーディションに合格してソウルに出ることになって、
1人にしていけないって誘われて一緒にソウルの大学に出てきた。

ソウルに行く前夜、オンマがわたしを近くのカフェに呼び出した。
初めての事だったから、家では話せない事。

わたしには予感があった。

オンマは言いにくそうに、だけど、決意を持って話し始めた。

「二人でソウルで暮らすこと、ホントは許したくないけど、あの子が…
Aと一緒じゃないと行かないなんてドンへが言うから仕方なく許すのよ。
二人は小さい時から姉弟みたいに育ってきたから心配はないと思ってるけど…
A、ホントにこんなこと言いたくないけど…

ドンヘには同じ韓国人と一緒になって欲しいと思ってるの。
だから、間違いだけは起こさないで欲しいの。
Aの事は、本当の娘のように思ってるのよ?これだけはわかってね。
Aの事、信じてるから…」

わたしは、その時わかった。

どんなに頑張ってもわたしは日本人で、その事実は消せなくて、
ドンヘとは結ばれることはないって。

誰もそれを望まない。祝福もしてくれない。
ドンヘの優しさの中にドップリ浸かってドンヘとの将来を一人勝手に
夢見ていたわたしは打ちのめされた。

でも、ずっと良くしてくれるドンへの両親を悲しませる事は絶対にできない。
両親がいない今、ドンヘの家族がわたしの唯一の家族だったから。

「オンマ、何言ってるの?心配しないでよ!
わたしにとってドンヘ弟みたいなもんなんだから。
そんなことには絶対にならないよ!」

わたしは精一杯の笑顔でオンマに答えた。

きっと引きつってたかもしれない。
でも、オンマはホッとして、ドンヘをよろしくねって言った。

その時から、わたしにとって、ドンヘは弟。
そう自分に言い聞かせてきた。

これからも、それは絶対に曲げちゃいけない、わたしの決意。

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さくらこ(プロフ) - ふるふるさん» ふっるんちゃん、ようこそ〜♪コメントありがとうございます!!続きもよろしくお願いします! (2013年3月31日 22時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - ゆなさん、初コメありがとうございます!すごく嬉しいです(≧∇≦)脳内で変換して楽しんでいただけると嬉しいです! (2013年2月20日 21時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mi*ku | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/  
作成日時:2013年2月11日 1時

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