1話 ページ1
自分がなんでここにいるのか、はもう覚えていない。
汚泥と変な匂いがする煙の中にいたら、ある日急に外に連れ出されて。
私の首に、青紫の痣がついた。
私に変な力がある事は、うろ覚えだけど記憶の引き出しに微かにあった。前のご主人は私が使い物にならなくなると分かると、直ぐに捨ててしまったから。
今回のご主人は、気まぐれな人だった。
気分が向くとまるでショットガンのように乱暴に褒めてくれる事もあったけど。
機嫌が良い時のご主人は他の人間を侍らせていて。私に向かう時はいつも機嫌が悪かった。
首の痣は、時々つけ直してくれたけど。最近それもなくて。
ご主人の声はギリギリ聞こえるけど、だんだん視界が白んでいって、声も視界もぼやけていった。
―――
外が騒がしい。この頃いつも騒がしい。
聞こえない耳に反響する。もはや不快なんて感情はなくなってしまったけど。
薄くなってしまった首の痣を触る。
これが完全に消える前に、お強請りをしなくちゃいけないけど…………
もうお強請りをする気力もない。
パタリ、と首に添えた手が落ちた。
「おい、お前の主人がお呼びだ」
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狼(プロフ) - アホですさん» コメントありがとうございます。ファンレターいただきました！ 自分の趣向が独特なのは重々承知していますので、同じ仲間ができて嬉しいです！！ 頑張ります！！ (4月1日 21時) (
レス) id: aa611b8d88 (このIDを非表示/違反報告)
アホです - 好き、 (4月1日 17時) (レス) @page9 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - 滅華狂さん» オレの壁を詰め込んだらこうなりました☆ コメントありがとうございます。頑張ります！ (3月11日 10時) (レス) id: aa611b8d88 (このIDを非表示/違反報告)
滅華狂(プロフ) - 主人公の忠誠が強すぎ…こんなすごい子を描けること尊敬します。更新頑張ってください (3月11日 5時) (レス) @page9 id: 268b73ad4f (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - あゆかさん» ご指摘ありがとうございます！！ あのまま気づかなかったらヤバかった……！ (1月31日 20時) (レス) id: aa611b8d88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狼 | 作成日時：2024年1月30日 10時
