【文スト】織田作さんを無事に助けた私は、自分の過去を話してこれからの事を考えていかなければならない様です。って、まじ？ (ページ16)

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第窮拾弐話ページ16

貴女｢いいえ…本名、ですよ？｣

あくまで冷静に、対応する

福沢｢嘘だな｣

何故だっ!!

しかし、この話は他の社員さんに聞かれたら不味いな…

乱歩さん辺りならどうせ直ぐにバレそうだから良いけど、特に国木田さんには…

こうなったら、強行手段だっ!!

貴女｢作にぃ｣

そう呟いて、織田作さんの手を握る

織田｢！｣

織田作さんの驚く気配がしたから、多分私のしようとしている事を察してくれたのだろう

貴女｢福沢社長、失礼します!!｣

私は、福沢さんに手を伸ばす

福沢さんは、まぁ、予想通りというか
投げる体制を取る

でも、“触った”

貴女｢異能力『幻影亜空間』三人が談笑している幻影を(ﾎﾞｿｯ｣

福沢さんが目を見開いたのが見えた

と、同時に私は亜空間の中に背中から落ちた

織田作さんと繋いだ方の手が捻られて痛い(´；ω；｀)

貴女｢いったぁ…ははっ、流石ですね。＿＿“織田作さん”、手を離して大丈夫ですよ？と云うか、痛いので離して戴きたい｣

ほんと、冗談抜きで

織田｢ああ、すまない｣

織田作さんに手を離してもらって、立ち上がり、福沢さんに向き直る

貴女｢ふぅ…失礼致しました。改めまして、“私”は“時任A”と申します。そして、彼は“織田作之助”。此処は私の異能空間です。突然のご無礼、お許し下さい。なんせ、他の方に聞かれるわけには行かない事情がありましてね｣

そう言いながら、フードを外してお辞儀をする
恐らく、織田作さんも

福沢｢矢張りか＿＿｣

矢張り？

織田｢それは、どういう事ですか？｣

福沢｢先程、依頼が来た。内容は『この後来る二人組＿＿ポートマフィアの行方不明少女、時任Aと、幼い頃は暗殺を生業としていた、表の世界では死亡扱いになった殺さずのマフィア、織田作之助を探偵社で雇ってくれ。二人とも偽名を名乗る筈だ』とな。お前達の事だろう？｣

おうふ(^p^)

貴女｢因みに、どのような風貌の方でした？あと、この話を知っている方は？｣

福沢｢彼は、青年の様な見た目なのに妙な雰囲気を纏っていた。名を、時任和哉、と。目の前に突然現れた故、他に知っている者は居ない｣

ああ、お父さん(神)ですね(確信)

あ、お父さんの名前、時任和哉なんですよ

えっ？初めて知った？
初めて言ったもの！←
ははは……ごめんなさい！

福沢｢その様子だと、知り合いだな？｣

貴女｢ええ、まぁ…私の父です｣

福沢｢随分と若いな｣

あ、これは説明しなきゃいけないやつか…