Chapter1-「夏への扉」�� ページ6
【『ときわ』店内】
少女「あなたが...ビビさんですか...？」
少女がビビに向かって言う。
ビビ「え、あ、ハイ」
少女「...よかった！言われた通りだ...あ、わたし、エリィって言います」
エリィ「...えっと...じゃあ...ついてきてくれますか？」
ビビ「え、え...え？」
エリィはビビの袖をちょんちょん、と引っ張り出発を催促した。
ビビが立ち上がると、そのままエリィは店の外へとビビを引っ張り出しはじめた。
直後、「支払い！」と一瞬だけビビは声を上げ、手早く会計を済ませた。
そうして、エリィは半ば強引にビビを引き連れ、店外へと出た。
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【ストリートにて】
エリィが地面を向き、片腕を前に突き出した。そして、
「マテリアライズ！」と叫ぶ。
直後、目の前の地面に光の線で立体が形作られたかと思うと、すぐさま実体として姿を現した。
スケートボードだ。
ビビ「わっ」
エリィ「これ...乗って！」
エリィは、このボードの上に乗るようビビを手招きする。
ビビ「え、ちょ」
ビビが近づくと、エリィは片腕でビビを抱き、もう片腕をほとんど水平になるように伸ばした。
ビビ「...」
エリィ「いくよぉ」
エリィが呟くと、勢いよくボードが走り出した。
ビビは怖じ気づいて、両腕でエリィの腰をがっしりと掴む。
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【道中】
ストリートの下り坂をスケートボードで下りつつ、ビビもエリィも、互いに兄からの着信があったことを話した。エリィは、兄・ドットにビビの居場所を指示され、研究室へ連れてくるよう指示されたのだと。
エリィ「うそぉ！？ドット、それしか言ってないの？」
ビビ「ハ...うん。途中で、切れちゃったから」
エリィ「それじゃあわたし...不審者みたいじゃん」
ビビは、無言でこくりと首を傾けた。
エリィ「今頷いた？！」
エリィは自分の方を向いていないから気づかないと思ったが、視界の端でその様子を捉えていたらしい。
ビビ「これ...どこ向かってるの？」
エリィ「ビビさんとわたしの兄のいる大学にだよ。そこに研究室があって...」
エリィ「えと、シィタさん、バイトしてほしいって連絡くれたんだよね？」
ビビ「うん。でもわたしの兄ちゃん、研究がどうのって説明ばっかで、肝心のバイトのこと話してくれなくって」
エリィ「っふふ！コミュニケーションの不和、だね〜」
エリィ「うちでもあるよ？こないだなんか、...あっ」
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kakuse - to:1-3 門外漢へ説明できない不通さは開発者あるあるですね、なんでリアルなんだ……。無機材って金属やセラミックでしたっけ、ここからスケート装備につながってく予感。ティータイムを裂く黒シルエット！ いつもいいとこで終わりますよね。 (7月23日 23時) (
レス) @page5 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-2 マンガ表現もお手の物……！ 洋画なRingRing....が新鮮、そして妄想内ビビがお花畑かわいい。しかしアイドル狙いはキャラ紹介見る限りだと少し意外でした、いつか活かされるのかなこの設定。無色な夏休み差し込んだバイトの電話には喜興期待。すぐ読みます。 (7月23日 23時) (レス) @page4 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-1 エラー→ホームルームの順番がいいですね。逆よりずっとスムーズ、これって話の流れをデザインとして捉えられる人の所業と思います。そして各シーンに絵がついてるの嬉しい！ モニター風にgifらせたり後席少年がビビの無音を引き立ててたり、いちいち喜興します (7月6日 21時) (レス) @page3 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:キャラ紹介 [○○のすがた]好きですｗどのキャラも手に性格が出ていてキャッチしやすく、オーラ（？）の色も強すぎず見やすいです。兄妹で類似カラーなのもいいですね、ニド○ン♂♀。 (7月4日 21時) (レス) @page2 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - 毎日読みます！ (7月4日 20時) (レス) @page1 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナオ | 作成日時：2022年7月9日 4時
