Chapter5-「過去の話」�� ページ42
【ドットとシィタが大学に入って間もない時代、今までのお話より数年前のこと…】
とある講堂にて。前方のステージに立ち、大きなモニターに様々な画像資料を展示しつつ、ひとりの学生＿＿シィタが発表を続けている最中だった。
シィタ「ですから、ここの変数を上書きさせられれば、理論モデルの再現は、理屈上成り立つといえます」
シィタ「これらの仮説のソースは、…」
学生「流石に長くない？」
学生「オカルト入ってるよなぁ」
シィタが他の学生よりも長い時間説明をしていたり、内容が他学生と一風変わっていたりすることもあってか、一部の学生は小声で話し始めた。
ざわざわ、ははは。
喧騒というほとではないが、話声は別の個所からも聞こえてくる。
シィタ「…」
シィタ「笑い声が聞こえたような気がしますが、自分にはなぜ今笑えるのかわかりません。続けます」
シィタ「…」
シィタ「以上です ありがとうございました」
ぱち、ぱち、ぱち、ぱち。
彼の発表は、まばらな拍手で締めくくられた。
教授「授業は以上だ。振り返りレポートの提出、次回出すように」
皆は席を立ち始める。しかし一人、ぼんやりと席に座りながら頬杖をつく学生がいた。ドットだ。
ドット「(すごいな)」
ドット「(科学の街とはよく言われるが、ここまで夢のあることを考えるやつ、見たことなかったな、そういや)」
ドット「(名前、なんてんだっけ。…シ…)」
ドット「(まぁいいや。本人に話聞いてみるか)」
そう自分の考えをまとめると、彼は席を立ち、シィタはどこかと探し始めた。
ドット「(うぁ。先生と話してるんかい)」
友達「ドットー、次あそこの教室だろ？」
ドット「あ、わり。先行ってて。あいつに話しかけたくてね」
友達「あいつ？」
ドット「最後に長話発表してたやつ。」
友達「え、マジ？…まぁいいや、俺ら先行ってるから」
ドット「ういー」
教授「君、あの話を思いついたのはいつ頃だい」
シィタ「高校時代です」
教授「そんな前から構想があったのか。通りで練られていると思ったよ。正直なことを言うと、他の学生とも考察の質が違った。とても感嘆した。興味深い」
シィタ「…あの、何の話ですか」
教授「悪かった。実はね、あの研究分野に関する一連のデータ資料は、私も個人的に保管しているんだ」
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kakuse - to:1-3 門外漢へ説明できない不通さは開発者あるあるですね、なんでリアルなんだ……。無機材って金属やセラミックでしたっけ、ここからスケート装備につながってく予感。ティータイムを裂く黒シルエット！ いつもいいとこで終わりますよね。 (7月23日 23時) (
レス) @page5 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-2 マンガ表現もお手の物……！ 洋画なRingRing....が新鮮、そして妄想内ビビがお花畑かわいい。しかしアイドル狙いはキャラ紹介見る限りだと少し意外でした、いつか活かされるのかなこの設定。無色な夏休み差し込んだバイトの電話には喜興期待。すぐ読みます。 (7月23日 23時) (レス) @page4 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-1 エラー→ホームルームの順番がいいですね。逆よりずっとスムーズ、これって話の流れをデザインとして捉えられる人の所業と思います。そして各シーンに絵がついてるの嬉しい！ モニター風にgifらせたり後席少年がビビの無音を引き立ててたり、いちいち喜興します (7月6日 21時) (レス) @page3 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:キャラ紹介 [○○のすがた]好きですｗどのキャラも手に性格が出ていてキャッチしやすく、オーラ（？）の色も強すぎず見やすいです。兄妹で類似カラーなのもいいですね、ニド○ン♂♀。 (7月4日 21時) (レス) @page2 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - 毎日読みます！ (7月4日 20時) (レス) @page1 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナオ | 作成日時：2022年7月9日 4時
