Chapter2-「ぼくの街歩き」�� ページ17
【喫茶店にて】
それから。ビビはこの女性に連れられて、とある喫茶店へと入っていった。
ビビも知らない、和風のときわとは対照的な、洋風を意識した隠れ家的な喫茶店。
ビビ「わ、おしゃれ…!!」
ビビ「こんな所、あったんですね…」
女性「あまり知られてないんだよね、このお店。それにビビさんくらいの子だと、なかなか入りづらいと思うし…」
女性「それと…わたし、『めぐり』と言います。教えてなくて、ごめんなさいね？」
ビビ「え、いやいや…!め、めぐり、さん」
めぐり「…ふふ」
それから、色々と会話が始まる。
というより、めぐりからビビに話かけることがほとんどだ。
めぐり「ねぇビビさん？思っていたけれど、お悩み事とかあるんじゃないの？」
ビビ「それは…えーと…」
めぐり「大丈夫だよ。わたしは力になるから。何でも言ってみて？」
ビビ「とっ…今はとくにない…です！！」
しばらく間があって、
めぐり「…そうなんだ。…それなら、よかった」
ほんの少しの笑顔と、少しだけ視線を落とし、目を細めたようにして、めぐりは言葉を返した。
めぐり「嫌なことがあったら、いつでも言ってね。力になるから。あ、それと」
めぐりから、本を渡される。先の活動家の本だ。
ビビ「あ…ありがとうございます…」
ビビ、引きつった笑顔。
めぐり「さて、そろそろ出ましょうか」
そう言われて、ビビは一言引き留める。
＿＿ビビは、今朝兄・シィタと交わした会話を思いだす。
”普段行かない場所とか行ってみてほしいんだ”
”装置がビビの見聞きしたことを吸収して、データベースとして蓄積されていくんだよ”
ビビ「あの」
めぐり「なに？」
ビビ「こ…この街…おすすめスポットって…ありますか」
我ながら、意味の分からない発言だとビビは思う。
唐突な発言に、反射的にめぐりはぷっと笑う。
めぐり「えっ？っふふ」
おっほん、と自分の笑みをはらうようにわざとらしい咳をすると、改めてめぐりは発言を続ける。
めぐり「私は、たまーに外壁発電所の展望台とか行くかな」
めぐり「眺めがすごい良くて。リフレッシュになるから」
めぐりは、もう出ようか、と続けた。
二人は店外に出る。別れ際、めぐりは携帯端末からタクシーを呼びつける。
1分と経たず、タクシーの迎えがきた。
めぐり「リアルマネー、使えますか？」
運転手「かまいませんよ」
めぐり「じゃあ、これで。お釣りはこの子に」
運転手「かしこまりました」
ビビ「え…」
めぐり「ビビさん、おうちに帰る？」
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kakuse - to:1-3 門外漢へ説明できない不通さは開発者あるあるですね、なんでリアルなんだ……。無機材って金属やセラミックでしたっけ、ここからスケート装備につながってく予感。ティータイムを裂く黒シルエット！ いつもいいとこで終わりますよね。 (7月23日 23時) (
レス) @page5 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-2 マンガ表現もお手の物……！ 洋画なRingRing....が新鮮、そして妄想内ビビがお花畑かわいい。しかしアイドル狙いはキャラ紹介見る限りだと少し意外でした、いつか活かされるのかなこの設定。無色な夏休み差し込んだバイトの電話には喜興期待。すぐ読みます。 (7月23日 23時) (レス) @page4 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-1 エラー→ホームルームの順番がいいですね。逆よりずっとスムーズ、これって話の流れをデザインとして捉えられる人の所業と思います。そして各シーンに絵がついてるの嬉しい！ モニター風にgifらせたり後席少年がビビの無音を引き立ててたり、いちいち喜興します (7月6日 21時) (レス) @page3 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:キャラ紹介 [○○のすがた]好きですｗどのキャラも手に性格が出ていてキャッチしやすく、オーラ（？）の色も強すぎず見やすいです。兄妹で類似カラーなのもいいですね、ニド○ン♂♀。 (7月4日 21時) (レス) @page2 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - 毎日読みます！ (7月4日 20時) (レス) @page1 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナオ | 作成日時：2022年7月9日 4時
