Chapter2-「ぼくの街歩き」�� ページ16
そんなわけで、今日は街を出歩くこととなった。
でも、行き先なんて。
歩きながら、どうしようか悩んでいた。
普段行かない場所に行ってみてくれ、とか普段見聞きしないことを経験してくれとか。
兄ちゃんはそんなこともあれから話したけど。
そんなの…わからないよ。
足が、自然に『ときわ』の方へと向かう。
その道中だった。
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【とある街角】
近くに目を見やると、人だかりができているのが目についた。
その中心にはおそらく中年程度の年代の、スーツを着た女性の姿が。
ビビ「なにあれ…」
女性は何かを訴えるように、大声で周囲に声を上げていた。
その内容を聴いてみようと、ビビは人だかりへと歩み寄った。
どうやら何らかの政治的演説をしている活動家らしかった。
活動家「で…今…いいえ、今に始まったことではありません！ここにいるほとんど皆さまが生まれる頃、ともすればそれ以前より！」
内容に興味がある訳ではなかったが、今は他に行く場所もないし、という思いでビビは人だかりの一部となってこの演説を聴き続けていた。
活動家「この街の財政は、一握りの官僚によってコントロールされています！」
活動家「この街が類を見ないほどのボトムアップのものづくりの歴史によって成立したにも関わらず、どころか、その事情、善性を利用するような詐欺師たちによって、我々のクレジットまでもが、握らされているも同然なのです！」
活動家「さらには…」
演説はつづく。聴衆がエールを送り、場を盛り上げる。
活動家「…それでは聴いてください！アクセラ・ロマンス・フロム・アンシャント！」
活動家「♪われらの〜あいする〜えんかんの〜♪…」
ビビ「なんか…歌い始めた…?」
ビビ「『エンカ』っていうんだっけ…」
周囲の人々は歌に合わせてゆらり、ゆらりと一定のリズムで手を振り始めた。
その場の奇妙な雰囲気に馴染めないビビは踵を返そうとした…が。
人だかりの中、ある女性から声をかけられる。
女性「あれ？もしかして…ビビさん?」
声の主は。彼女の顔を見上げる。
ビビは思い出した。
…『ときわ』でいつも顔を合わせる女性店員だった。
ビビ「あ…」
一瞬後ずさりをするビビだが、大きな声で返される。
女性「だよね?やっぱり！ビビさんだー!!」
いつの間にか、名前を憶えられていた。
ビビ「ﾊ､ﾊｲ…」
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kakuse - to:1-3 門外漢へ説明できない不通さは開発者あるあるですね、なんでリアルなんだ……。無機材って金属やセラミックでしたっけ、ここからスケート装備につながってく予感。ティータイムを裂く黒シルエット！ いつもいいとこで終わりますよね。 (7月23日 23時) (
レス) @page5 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-2 マンガ表現もお手の物……！ 洋画なRingRing....が新鮮、そして妄想内ビビがお花畑かわいい。しかしアイドル狙いはキャラ紹介見る限りだと少し意外でした、いつか活かされるのかなこの設定。無色な夏休み差し込んだバイトの電話には喜興期待。すぐ読みます。 (7月23日 23時) (レス) @page4 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-1 エラー→ホームルームの順番がいいですね。逆よりずっとスムーズ、これって話の流れをデザインとして捉えられる人の所業と思います。そして各シーンに絵がついてるの嬉しい！ モニター風にgifらせたり後席少年がビビの無音を引き立ててたり、いちいち喜興します (7月6日 21時) (レス) @page3 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:キャラ紹介 [○○のすがた]好きですｗどのキャラも手に性格が出ていてキャッチしやすく、オーラ（？）の色も強すぎず見やすいです。兄妹で類似カラーなのもいいですね、ニド○ン♂♀。 (7月4日 21時) (レス) @page2 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - 毎日読みます！ (7月4日 20時) (レス) @page1 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナオ | 作成日時：2022年7月9日 4時
