Chapter1-「夏への扉」�� ページ11
道の途中、二人で転んだあの時。
ビビちゃんの手首。
多分、それって…。
わたしはそんなことを気にしてないってことを、伝えたかった。
でも、それをどう言えばいいんだろうって思って。
とにかく、行こうって、声をかけることしかできなかった。
…
それで、大丈夫だよっていう気持ちを伝えたくて。
ビビちゃんの手、あの時強く握っちゃった。
痛かったかな。
どう思ったんだろ。
ビビちゃん。
お話、できてないね。
気になることあるんだよ？色々…。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ビビのことを考える。考えつつ。
見渡す限り、何もないと思しき空間の中を歩くエリィ。
しばらくすると、人影が浮かぶ。近づいてくる。ビビだった。
ビビ「エリィ…さん…」
エリィ「ビビちゃん！よかったぁ！ほんとによかったよ」
ビビ「う、うん」
エリィ「ねぇ！ていうかさっきの！大丈夫？」
ビビ「そういえば…うん…なんともない」
ビビ「ドットさん、『自分の感覚がどうの』って…」
エリィ「言ってたよね！だから私、集中した！」
ビビ「…うん…私も。そしたら、こうやって近づけた」
エリィ「ね！変な感じ！」
エリィ「それにしても…さっきビビちゃんいなくなったの、何だったの？」
エリィ「なんか、影みたいのも見えた気がするけど…」
ビビ「うん。多分その影が…ここのボス敵」
エリィ「うそ。そんなこと分かるの？」
ビビ「か、勘、だけど…」
エリィ「ボス、かぁ…どこ行ったんだろね。ビビちゃんは行き先わかりそう？」
ビビ「…多分…近くにいる…」
エリィ「すごい。なんかわたしより全然把握してる」
ビビ「そんな。…エリィさんも…うーん、集中？してみれば…」
エリィ「集中…うーん…」
エリィは眉間にしわを寄せ、両方の人差し指を己の額に当てる。
エリィ「…あっ。ねえビビちゃん」
ビビ「え？」
エリィ「こうすれば」
エリィはビビに手を差し出す。
ビビ「…たしかに！」
ビビはエリィの提案がわかったようだ。
ビビもエリィの手の上に、自分の手を重ねる。
そのまま、数秒の時が経った。
すると二人の目の前に、半透明のドアのようなものが現れた。
大きさは2メートル半といったところで、洋風のシンプルなデザインだ。
「わあ」と、二人は声をあげる。
エリィ「…行こっか」
ビビ「うん」
ビビ「こういうとこって、セーブしたくなるよね」
エリィ「え？」
ビビ「なんでもない！」
ドアに向かって歩く。二人で取っ手を掴み、開ける。
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kakuse - to:1-3 門外漢へ説明できない不通さは開発者あるあるですね、なんでリアルなんだ……。無機材って金属やセラミックでしたっけ、ここからスケート装備につながってく予感。ティータイムを裂く黒シルエット！ いつもいいとこで終わりますよね。 (7月23日 23時) (
レス) @page5 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-2 マンガ表現もお手の物……！ 洋画なRingRing....が新鮮、そして妄想内ビビがお花畑かわいい。しかしアイドル狙いはキャラ紹介見る限りだと少し意外でした、いつか活かされるのかなこの設定。無色な夏休み差し込んだバイトの電話には喜興期待。すぐ読みます。 (7月23日 23時) (レス) @page4 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:1-1 エラー→ホームルームの順番がいいですね。逆よりずっとスムーズ、これって話の流れをデザインとして捉えられる人の所業と思います。そして各シーンに絵がついてるの嬉しい！ モニター風にgifらせたり後席少年がビビの無音を引き立ててたり、いちいち喜興します (7月6日 21時) (レス) @page3 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - to:キャラ紹介 [○○のすがた]好きですｗどのキャラも手に性格が出ていてキャッチしやすく、オーラ（？）の色も強すぎず見やすいです。兄妹で類似カラーなのもいいですね、ニド○ン♂♀。 (7月4日 21時) (レス) @page2 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
kakuse - 毎日読みます！ (7月4日 20時) (レス) @page1 id: 81da8a903e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナオ | 作成日時：2022年7月9日 4時
