【PRIDE EPILOGUE】3 ページ47
ASIDE
リュウ「答え決まってるの？ゲッティーがオハコから出ない理由のこ・た・え」
『あぁ、決まってるよ。お前に聞かれるずーっと前からね』
夏準「箱の鍵？」
アレン「何？なんか貸してたのか？」
リュウ以外がその言葉に困惑している。だが、リュウは謎にニヤニヤと笑みを浮かべる。その笑みを見て、すっと目を細める。
『私は、出ないだけだよ』
リュウ「えぇ〜？」
『鍵が開いてても、もう出ない事にしたんだ』
リュウ「どうして？」
『…………出ないことが、私の答えなんだ』
そうだ。私を閉じ込めるハコの鍵は、ずっと開いている。
開けて貰ったんだ、だけど…私はとどまり続けている。
『出ちゃいけないじゃなくて、出れないんだよ』
あと1歩、踏み出せば…解放される。
そんなところまで来ているのに、私はその先を進めない。
……椿さんは、時間が進むと言っていた。
彼らの時間は進んで、私の時間は止まったと。でも、それは私の方だ。
私の時間はずーっと…………“あの日”を境に止まった。
『だから、もういいんだよ。私はね』
これ以上、私は……救いを求めてはいけない。
だから、やめたんだ。
そういう言い訳をずっと続ける。
誰よりも臆病で、卑怯で、最低な人間だ。
ポカーンとした顔を浮かべるリュウの頬に手を伸ばし、その頬をムギューッと伸ばした。
リュウ「ふはぁ〜！リュウふんにぃ、ふぁにぃをふるかぁ〜」
『だーかーらー、お前ももうデリカシーに欠けたこと言うの辞めろよ。夏準みたいに地雷を引く可能性が高いからな』
リュウ「ひらい〜？」
ふがふがと言うリュウの頬からぱっと手を放す。
「ゲッティーにいじめられたぁああ！ばかぁああ！」と四季に八つ当たりしている。
夏準「…どういう事ですか、今の言葉」
リュウを退け、近づいてきたのは夏準だ。その表情は、険しく……どこか、私を心配しているように見える。てか、心配しているのかこの面。
『さぁね、どういう事かな』
夏準「人の事は嗅ぎまわるのに自分の事は喋らないんですか？」
『さらっと毒舌吐く無し。もう本調子に戻ったのかよ。てか、嗅ぎまわるって言い方最低かよ。お前が喋ったんだろ』
夏準「物は言いようです」
『お前が言うな』
これ以上長居は無用だな、と思い夏準を振り切り、廊下に出た。
だが、
夏準「ちょっとまだ話は住んで……」
アレン「あっ、君って確か」
西門「ん？」
そこでバッタリと会った顔に、溜息をつきたくなった
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テルミヤコウジ(プロフ) - 鈴零_さん» 自分でもここまで長く続くとは思っていませんでた(;^ω^) これからもちょびちょび頑張ってやっていきますので、よろしくお願いします！ (2021年12月2日 23時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
鈴零_(プロフ) - 纏めた方がいいと思ったので、こちらで書かせていただきます。続編(part9)おめでとうございます。次もゆっくり見させていただきますね(*^^*) (2021年12月2日 20時) (レス) id: eefe8e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴零_(プロフ) - テルミヤコウジさん» 返信ありがとうございます、気づきませんでした(-_-;)全然大丈夫です、むしろ楽しみが増えるので( ´∀｀*)全部見ました！ (2021年12月2日 20時) (レス) id: eefe8e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» わー！毎度毎度コメント下さり、本当にありがとうございます！！cozmezなんか毎回短くてすいません（泣）今後の彼らに期待してみててください！よろしくお願いいたします！！ (2021年11月19日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - あーもうcozmez尊い！かわいい！毎回更新楽しみにしています！応援してます！ (2021年11月19日 20時) (レス) @page40 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年11月11日 2時
