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突然、開けたれたドアと現れた依織たちに動揺する組の残党。
しかも、パトカーが一台後ろにある事にも「察だ!」と慌ただしく声を上げている。
そんな声を諸共せず、依織は顔色を何一つ変えないまま、コンテナ内に足を踏み入れう。
目線の先には、ボロボロで今まさに暴行を受けそうになるAの姿と、そのAに跨る男にのみ注がれていた。
カラン、カラン、という下駄の音が不気味に響く。
その音が近づくために怯えたように「ヒィ」と情けない声を上げるボス各の男は、自分の下にいたAの髪を再び掴み上げ、
ボス「く、くるんじゃねぇ!!」
狂乱したように言い、Aの首にナイフをあてる。
ボス「ち、近づいたら、この女を殺すぞ!!」
カラン、という下駄の音が止まり、依織は足を止めた。
だが、動揺した様子を一切みせず、静かに、冷徹に男を見た。
その視線が逆に恐ろしいと言わんばかりに、男はガクガクと震える。
そんな男の様子を横目で見ていたAは「情けない」と心の中で吐き捨てた。
依織「近づいたら、殺す……なぁ」
間延びした依織の声が響き、コンテナ内にいる男達はビクリと体を揺らす。
すると依織が、ふっとこの場ではふさわしくない笑みを浮かべ、吐息を漏らした。
依織「自分の状況、よう見てみぃや…ハーゲ」
その言葉の意味に困惑するボス角の男。
だが、次の瞬間、Aは縛られる両足を浮き上がらせる。
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テルミヤコウジ(プロフ) - 鈴零_さん» 自分でもここまで長く続くとは思っていませんでた(;^ω^) これからもちょびちょび頑張ってやっていきますので、よろしくお願いします! (2021年12月2日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
鈴零_(プロフ) - 纏めた方がいいと思ったので、こちらで書かせていただきます。続編(part9)おめでとうございます。次もゆっくり見させていただきますね(*^^*) (2021年12月2日 20時) (レス) id: eefe8e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
鈴零_(プロフ) - テルミヤコウジさん» 返信ありがとうございます、気づきませんでした(-_-;)全然大丈夫です、むしろ楽しみが増えるので( ´∀`*)全部見ました! (2021年12月2日 20時) (レス) id: eefe8e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» わー!毎度毎度コメント下さり、本当にありがとうございます!!cozmezなんか毎回短くてすいません(泣)今後の彼らに期待してみててください!よろしくお願いいたします!! (2021年11月19日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - あーもうcozmez尊い!かわいい!毎回更新楽しみにしています!応援してます! (2021年11月19日 20時) (レス) @page40 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年11月11日 2時