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『依織さん所にいて、先代も知っているんだ。彼らが何を職業をしているのか知っているだろ?』
紗月「……そりゃあ、な。カタギの奴等には理解できねぇだろうけど」
『そうだ。理解されないし、寧ろ軽蔑される対象だ。私も、彼らも』
その言葉にカッと異論を申し立てようとした紗月に待ったをかけ、言葉を続ける。
『いくら悪の道に踏み出したとしても、本当に落ちる所まではセーブがかかるし、それを信じるのだってセーブがかかる。人間はどこまでも理性的だ。そこ沼までにハマろうとはしない』
紗月「…な、何が言いたいんだよ!難しい話はバカにはどーせ、わかんねぇって…」
『そんな社会から外れたという人たちを家族と読んで、君は今も信じているし、大切に思っている。それだけで、凄い事なんだよ』
そういうAに「凄かなんて…」としり込みしだす紗月。
そんな紗月に分からせるように、だが圧をかけずに穏やかな声で答えた。
『人間は怖れを感じると、その線から退いてしまう。君だって組の怖い所だって当然見た事があるはずだ。だけど、君が組にいるのは…依織さん達の側にいるのは何故?』
紗月「な、何故って……っ、アニキや親父が……組の皆が!出来の悪い俺に、しつこく何度も何度も色々と教えてくれて、絶対に見捨てようとしなくて…っ」
うまく言葉に言い表せず「クソ」と悪態を吐きながら、ガシガシと頭を掻く。
その拍子に帽子が地面に落ちる。だが、それを拾う事をせず、地面を伏せたまま呟く。
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らむね - 善さんはなにを知っているんだろう...。続き楽しみです! (2021年10月20日 16時) (レス) @page49 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます!拙い文字力ではありますが、楽しんでもらう様に続き頑張ります! (2021年10月3日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - いえいえ!オリジナル要素たくさんで逆に面白いです!毎回わくわくしながらみてますよ!なので問題なしです!! (2021年10月3日 15時) (レス) @page32 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ご期待に添えられるように、頑張って考えて書きます!でも、オリジナル要素多すぎなので置いてきぼり展開になったらごめんなさい_(._.)_ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - コードの事ばれちゃった…どんな展開になるのか楽しみです! (2021年10月1日 15時) (レス) @page29 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年9月14日 20時