【144】 ページ17
これで何回目かって程の謝罪を晴兄に向ける。
私の謝罪を聞いても尚、晴兄は顔を上げてくれない。
それが、無性に怖い。
『晴兄が頼りないとか、そういう訳じゃない。
私の仕事に理解してくれているし、状況だって分かってくれるから。だけど、その…なんていうか…怪我しても、黙っている理由は………』
グッと膝に置く手を強く握りしめる。
言い表せない言葉が、どうにももどかしい。
『……晴兄は、大切な家族だから…………私が…もう、何も失くしたくない、から…っ！？』
晴臣「わかってる」
最後まで言う前に、頭を引き寄せられ、晴兄に抱きしめられた。
さっきの怖い声とは打って変わって優しい、いつもの声で私の頭を撫でてくれる。
晴臣「わかってるんだよ、お前がそうだっていうのは。お前は、自分の事よりいつも他人を優先させるからな。
だけど……何も失くしたくねぇっていうのは、俺も一緒なんだよ」
『っ……』
こわばった体をほぐすように、背中をやさしく叩いてくれる。
それだけでなぜか涙が出そうになったけど、それを隠すように晴兄の胸に顔を押し付ける。
『ごめんなさい、晴兄』
晴臣「…許容は出来ない。だが、お前の気持ちはわかってる」
そっと私の首筋を撫でて、もう一度頭を撫でてくれた。
晴臣「頼むから。俺が知らないうちに消えるな」
『……ごめん』
晴臣「家族だからこそ、俺をもっと頼れ」
『！…………うん』
昔のようにぎゅっと晴兄に抱き着いた。
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らむね - 善さんはなにを知っているんだろう...。続き楽しみです！ (2021年10月20日 16時) (
レス) @page49 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！拙い文字力ではありますが、楽しんでもらう様に続き頑張ります！ (2021年10月3日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - いえいえ！オリジナル要素たくさんで逆に面白いです！毎回わくわくしながらみてますよ！なので問題なしです！！ (2021年10月3日 15時) (レス) @page32 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ご期待に添えられるように、頑張って考えて書きます！でも、オリジナル要素多すぎなので置いてきぼり展開になったらごめんなさい_(._.)_ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - コードの事ばれちゃった…どんな展開になるのか楽しみです！ (2021年10月1日 15時) (レス) @page29 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年9月14日 20時
