【174】 ページ47
『ドラマとか小説なら、それでも共になろうとかいう事をほざけるけど……ここは現実。
夢見物語に、私は浸るつもりはないんですよ』
そう言い、彼に向けていた視線を切り、扉の方に戻す。
『まあ、アンタには関係ないですね』
＿＿＿これは、私から言える精一杯の“拒絶”だ
これ以上入り込んでくるな、期待するな、その目を向けるな、という彼の好意と感情を踏みにじっている。
明確な言葉を示さず、回りくどい言葉を吐いて、拒絶している。
我ながら、最低だな。
自嘲気味に笑いながら、ドアノブに手を取る。
そのまま回し、扉を開けようとしたが、ドンッという背後から来た手に阻まれる。
背中に人の熱さと、強烈な視線を感じる。
怒ったか、と思ったがその視線からは怒りを感じない。
それもまた不気味に感じてしまう。
依織「遠回しにフッとるやろ」
『それ本人に聞きますか』
依織「よう言うわ。俺やったら理解できるとか思って言ったんやろ」
酷い女やわ、と軽口をたたきながら、そっと項に刻まれるコードを撫でる。
その手を払いのけようとした自身の手を、彼に掴まれた。
振り払おうとしたが、逆に引き寄せられ、扉から離される。
依織「Aちゃんなぁ…無関心っていう顔しといて、そこまで回りくどくせんでもえぇやろ。俺なーんもいってへんねんで？」
『自分の目、鏡で見てから言ってください』
依織「おー。俺の熱い視線には気づいてくれたんやなぁ」
『からかうならよその女にしてくれませんか』
ひょろい見た目して、ヘラヘラと笑みを浮かべているのに振り払えない手を睨む。
依織「俺はAちゃんをおちょくった事は一回もないで」
『どの口が…「俺は本気やぞ」
普段の温厚な口調が消え、トーンが随分と低くなる。
目線を上げると、鋭い眼光のような瞳と視線が交わった。
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らむね - 善さんはなにを知っているんだろう...。続き楽しみです！ (2021年10月20日 16時) (
レス) @page49 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ありがとうございます！拙い文字力ではありますが、楽しんでもらう様に続き頑張ります！ (2021年10月3日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - いえいえ！オリジナル要素たくさんで逆に面白いです！毎回わくわくしながらみてますよ！なので問題なしです！！ (2021年10月3日 15時) (レス) @page32 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» ご期待に添えられるように、頑張って考えて書きます！でも、オリジナル要素多すぎなので置いてきぼり展開になったらごめんなさい_(._.)_ (2021年10月2日 22時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - コードの事ばれちゃった…どんな展開になるのか楽しみです！ (2021年10月1日 15時) (レス) @page29 id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年9月14日 20時
