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『……………夢、か』
汗の感覚が気持ち悪くなり、目を開ける。
そこは事務所でもなく、実里の病室でもない、Bar7/4の一室だった。
深く息を吐き出し、先ほど見た夢を思い返し、ペンダントを握り締める。
トラップ反応の余韻が残っている。
夢の中まで現れるようになっているから、相当不味いんだろう。
恐らく、この間のBAEとcozmezの彫金による影響だ。
その内、現実でのトラップ反応が来るだろう。
グッとペンダントのチェーンをとり、床に投げようと腕を上げたが……その腕をゆっくりと降ろし、ベッドに寝転がる。
『…水』
寝転がった姿勢のまま、腕を伸ばし、机に置きっぱなしのアクエリを手に取り、水分を補給した。元々半分くらいまでしかなかったが、今の吸収ですべてなくなった。
手の中にあるペンダントを再び首に下げ、一度体を起こす。
背中まで汗が伝っていて、大分気持ちが悪い。
身体の為とか、人様の家だから体を洗えていないから猶更だ。
『暑っ』
シャツのボタンを外して前だけを開放する。前だけでも開けるとかなり開放感がある。
ふと、自分自身の首の後ろに触れ、無機質な感覚を確かめて眉を寄せた。
『あー……鬱陶しいよなぁ、本当に』
そう呟いたと同時に、「そろそろ昼だが起きたか」と声と共に扉が開かれた。
開いた本人である神林匋平と、ベッドにいる私も目を丸くして、一時停止した。
約2秒ほど沈黙した後、前のボタンをかけ直す。
『……セーフだろ』
神林「アウトだよ。何してんだ、お前」
『悪い、暑くて』
神林「一応、ここ男しかいねぇんだぞ‥それに熱が上がったらどうするんだよ」
『もう下がってる…あと、汗だらけで気持ちが悪かったんだ…』
これ以外に着替えないし、と奴に見せるように言うとはぁと溜息と共に頭を抱えられた。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» せ、宣伝下さりありがとうございます!お友達BAE推しなんですね!もしこちらに赴く機会があればぜひとも仲良くしたいです!(笑) (2021年9月13日 19時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - アレン推しなんですね!私の友達にもBAE推しの子がいて仲良くなれそうですねwwwもちろんその子にもこの小説おすすめしましたよ! (2021年9月13日 16時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 椿さん、出したかったんです!情報全然ないからキャラクターつかめてるか分からないですけど…。コズメズ好きなんですね!私はアレン推しです! (2021年9月10日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 椿さんがでてくるとは....。椿さん結構好きなので嬉しいです!でも推しは那由汰&珂波汰ですw (2021年9月10日 21時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» らむね様!本当に何度もコメント下さりありがとうございます。夢主さんのイメージを気に入ってくださり、光栄です!今後とも頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年8月17日 23時