【128】__西門&神林SIDE ページ49
Barがそんな事になっているのを露知らず、2人は実里が個人経営する病院に来ていた。
実里「態々ごめんなさいね〜」
西門「いえ、大丈夫です」
神林「全然大丈夫じゃねぇよ。んで、俺らがあのアマの為に来ないといけねぇんだ」
実里「プリプリ文句言いながらも、世話焼いてるんでしょう?」
西門「はい。匋平は照れ屋ですからね」
神林「うっせ、西門。テキトーな事言ってんじゃねぇよ…。さっさと薬出せ」
はいはい、と軽く流しながら資料作成した手を止めて棚にある袋を西門に渡した。
実里「飲み方とかはメモに書いてあるから、そのまま渡してくれればいいわ。絶対に飲むようにだけは伝えといて」
西門「分かりました」
神林「…つーか、お前の病院相変わらず奇抜というか…派手と言うか」
黄色い壁にはアイドルのポスター等が貼られて、内装も全体的に派手な作りになっている。とても病院とは思えない場所に、神林は呆れていた。
実里「いいじゃない〜私しか経営してないんだし」
神林「普通病院ってのは静かなもんだろ…んだよ、この音楽」
実里「アタシが今、激推ししてるアイドルグループ、TAKA☆ちゃんの曲よぉ〜!何ならCD貸すわよ?」
神林「いらん」
どっから出した、と実里が出したCDを手ではじく。
残念そうに口を尖らせた実里は渋々とCDを直した。
実里「チケットが中々取れなかったんだけど、偶々手に入れてね〜!もう楽しみで仕方がないわぁ!!」
神林「おーし、西門。帰るぞ」
実里「聞いていきなさいよ!」
クルリと背を向ける神林の首元を掴む。
「ぐぇ」と声を上げた神林。そんな彼に目もくれず、そのアイドルの長所を語り出す実里。
西門「余程好きなんだろうね。私達の声が聞こえていないから」
神林「これだからコイツの所には来たくなかったんだ」
首元を抑えながら喜々と語る実里を睨む。
ふと、その視線を西門が持つ薬に向けた。
神林「………なぁ、アイツさ」
実里「それでねぇ、TAKAちゃんは23歳なんだけど、包容力があるというか〜母性があるというか〜」
神林「アイツ、“コード付き”だろ」
それまで喜々として語っていた実里の口がピタリと止まった。
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テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» せ、宣伝下さりありがとうございます!お友達BAE推しなんですね!もしこちらに赴く機会があればぜひとも仲良くしたいです!(笑) (2021年9月13日 19時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - アレン推しなんですね!私の友達にもBAE推しの子がいて仲良くなれそうですねwwwもちろんその子にもこの小説おすすめしましたよ! (2021年9月13日 16時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» 椿さん、出したかったんです!情報全然ないからキャラクターつかめてるか分からないですけど…。コズメズ好きなんですね!私はアレン推しです! (2021年9月10日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
らむね - 椿さんがでてくるとは....。椿さん結構好きなので嬉しいです!でも推しは那由汰&珂波汰ですw (2021年9月10日 21時) (レス) id: 663a3c4de7 (このIDを非表示/違反報告)
テルミヤコウジ(プロフ) - らむねさん» らむね様!本当に何度もコメント下さりありがとうございます。夢主さんのイメージを気に入ってくださり、光栄です!今後とも頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2021年9月5日 20時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年8月17日 23時